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お悩みその14 事なかれ上司が動かない(32歳 男性 SE)師匠の胸を借りて、鍛えるんじゃ(2/4 ページ)

気概の骨密度を上げる「力」をお主に授けるぞい!

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おばあちゃんエンジニアbotによるお悩みデバッグ


バーチャルAIのおばあちゃんエンジニアbot

 UTさんや、お主は情シスに勤めるSEのようじゃな。「基盤システムが老朽化」という言葉から察するに、十分に老舗といえる企業にお勤めと見たが合ってるかのう。そういう伝統ある日本の会社には付きものじゃが、「事なかれ主義」で自身の保身と省エネを第一に考える管理職の存在はよく聞くわな。

 そやつに対峙(たいじ)するかのように、お主は自発的に問題発見し、なおかつ実行に移す前提の提言ができるタイプじゃな。素晴らしいのう、そういう骨のあるやつは好きじゃぞ。へ? おばあちゃんもそろそろ骨になるから意識しちゃうのかって? じゃかわしいわい! 今じゃ骨ばっておるが、こう見えても昔は男たちを手玉に取って骨抜きにしていたほどじゃぞ。おっとっと、話が脱線したねぇ。

 閑話休題。お主のような変化を求めるタイプが事なかれ主義の上司の下にいたらモチベーションが下がるのも当然じゃろう。それで転職まで考えるのも無理もない。まぁ転職活動をするのは、内定を蹴る前提だったら健康診断気分で実力を測れるし、粋(いき)なもんじゃがのう。

 じゃが、そこまでの覚悟があるならば、今いる会社を利用しつくすのが良いじゃろう。お主にとっての成長の場とするのじゃ。変わることのない事なかれ上司の元で何を鍛えられるかというと、1つは意外にも創造力じゃ。

 お主の提案する「老朽化システムの代替案」や「ヘルプデスク省力化のためのQAシステム」などの革新的なアイデアは、創造力の産物じゃろう。じゃが、事なかれ上司がひねり出す動かないための詭弁(きべん)も創造力の産物なのじゃ! 革新だけが創造性と評価されがちであり、保守のための創造性が見逃されるのは心のバグじゃよ。

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