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Windows Updateのトラブルで“泣かない”ために「できること」「やっておきたいこと」山市良のうぃんどうず日記(274)

「Windows Update」のトラブルに遭遇したとき、リトライで解消することもあれば、トラブルシューティングツールやコマンドラインで面倒な操作が必要になることもあり、こちらは想定外の時間がかかることもあります。適切にメンテナンスされていれば、トラブルに遭遇する機会が減る上、Windows Updateの時間短縮にも効果があるのですが、そのメンテナンス作業でトラブルに見舞われることもあります。

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山市良のうぃんどうず日記

『ディスククリーンアップ(Cleanmgr)またはDISMコマンドを使用したクリーンアップ

 毎月の「Windows Update」が何の問題もなく進行、完了するデバイスもあれば、時間がかかったり、インストールに失敗したりするなど、トラブルに遭遇しがちなデバイスもあります。

 Windows Updateのトラブルシューティングには、Windowsに組み込まれているトラブルシューティングツールの使用やコマンドラインによる「%Windir%\SoftwareDistribution」のリセット操作など、よく知られた対処方法が幾つかありますが、余計な手間と時間がかかります。それよりも、デバイスを最適な状態に保ち、トラブルを未然に防ぐことをお勧めします。

 筆者がお勧めする方法は、本連載でも何度か取り上げたように、「%Windir%\WinSxS」フォルダ(以下、「WinSxS」フォルダ)のクリーンアップを定期的に実施しておくことです。このフォルダは、「品質更新プログラム」のインストールを繰り返すと、次第に肥大化していきます。肥大化してしまうと、更新プログラムのインストールのパフォーマンスを低下させるだけでなく、無駄なディスク領域を消費し続けることにもなります。

 半期または年次リリースの機能更新プログラムで新バージョンにアップグレードされてきた「Windows 10」や「Windows 11」では、「WinSxS」フォルダのメンテナンスの必要性はさほどないかもしれませんが、長期間使用している「長期サービスチャネル(LTSC)」の「Windows Server」や「Windows 10 バージョン22H2」以降、新しい機能更新プログラムがリリースされることがなくなったWindows 10デバイスでは、「WinSxS」フォルダを定期的(半期または数カ月に一度)にメンテナンスすることで、肥大化の負の影響を回避できると個人的に信じています。

 Windows 10/11やWindows Serverの「デスクトップエクスペリエンス」の場合は、「ディスククリーンアップ」(cleanmgr.exe)を管理者として起動し、「Windows Updateのクリーンアップ」を選択して実行することで、「WinSxS」フォルダをクリーンアップできます(画面1)。

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