「出社」に戻った人ほど集中力が続かない 「テレワークの自由と自己管理」の意外な実態:4割以上が「集中と休憩のリズムを自分で作れる」(2/2 ページ)
LASSIC運営のテレリモ総研は「テレワークと仕事の自律性についての調査」結果を発表した。テレワークによって自分で決められることが増えたと感じる場面や、自己管理が難しいと感じる場面での実態が、出社形態別や年代別などで明らかになった。
自己管理の課題、「集中力の維持」と「対人連携」が上位に
同調査では、テレワークで自己管理が「難しい」と感じる場面についても全11項目から複数回答で尋ねた。自己管理の難しさを感じていない「特にない」という回答は27.2%で、全体の選択肢で最も高かった。
何らかの難しさを挙げた回答では、「集中力が続かない」が23.8%で最多となった。次いで「報連相のタイミングがつかみにくい」が22.5%、「1人で抱え込みやすい」が22.0%と小差で続いている。個人で完結する集中力の維持と、他者とのコミュニケーションや情報共有のタイミングを図る難しさが、ほぼ同等の割合で直面されている。
出社形態別の課題、フル出社は「集中力維持」、フルリモートは「孤立」が顕著
自己管理が難しいと感じる場面を出社形態別に見ると、直面する課題の質が勤務形態によって異なる傾向が表れた。
自己管理に難しさを感じない、「特にない」とする回答は、フルリモート勤務が34.8%、ハイブリッド勤務が26.6%、フル出社が24.3%と、フルリモート勤務者ほど課題を感じていない割合が高い。
個別の項目を見ると、「集中力が続かない」はフル出社が27.7%、ハイブリッド勤務が23.7%、フルリモート勤務が16.0%となった。フル出社層とフルリモート勤務層の差は11.7ポイントに達しており、出社主体の働き方に戻った層ほど、長時間の集中維持に難しさを感じている傾向がうかがえる。「集中と休憩のリズムが作れない」(フル出社20.6%、フルリモート勤務14.4%)や「時間管理が難しい」(フル出社16.9%、ハイブリッド勤務11.1%)でも同様の傾向が見られた。
対照的に「1人で抱え込みやすい」という項目ではフルリモート勤務が24.9%で最も高く、ハイブリッド勤務の22.2%、フル出社の20.3%を上回った。
年代別の課題、20代と30代は「集中と優先順位」、60代は「抱え込み」に直面
自己管理が難しいと感じる場面の年代別集計では、「特にない」と回答した割合は、60代で34.5%、50代で31.8%、30代で27.1%、40代で26.9%であったのに、20代は16.8%にとどまり、8割以上の若手層が何らかの課題を抱えている。
具体的な項目として「集中力が続かない」は、20代が28.3%、30代が27.6%となり、50代の23.0%、40代の21.7%、60代の16.4%と比べて、若手の方が高い割合を示した。「優先順位を自分で決めるのが難しい」についても20代が13.6%、30代が10.8%と上位を占め、40代の8.7%、50代の7.3%、60代の1.8%と明確な差が出ている。業務経験の浅い層ほど、自律的なスケジュール設計と作業への没頭に負荷を感じている状況が見て取れる。
「報連相のタイミングがつかみにくい」は30代が27.6%で最も高く、60代の18.2%と約9ポイントの開きがあった。「学習や成長の機会が見えにくい」も30代が14.8%で最多となり、50代の6.1%を大きく上回った。一方で「1人で抱え込みやすい」については、60代が25.5%で最も高く、20代の16.8%を8.7ポイント上回る結果となった。ベテラン層では裁量で業務を進められる半面、周囲への相談をためらって孤立を深めやすい構図が示唆されている。
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