[連載]
初めてのEnhydra
第3回 XMLCアプリケーションの基礎
松江浩実
有限会社エア・ビート
代表取締役
2001/7/17
1.Enhydraの最新動向
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ごぶさたしております。前回から随分と間が空いてしまいました。もしお待ちいただいていた方がいらっしゃいましたら、大変失礼いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。
第2回までは、Enhydraとデータベースのインストール、および環境設定を行いました。無事に動きましたでしょうか? もしご不明な点などあれば、日本語のユーザーコミュニティ(http://www.egroups.co.jp/group/enhydra-jp)にてご質問ください。
日本語版 Lutris Enhydra 3.5が出荷される |
さて、前回から今回までの間にいくつかの出来事がありましたので、かいつまんで紹介いたします。まず、NECソフトから日本語版のLutris Enhydra 3.5が出荷されました。この連載で取り上げているのはオープンソース版のEnhydra 3.1ですが、この商用版のEnhydraは、米Lutris Technology社(enhydra.orgのスポンサーでもあります)がオープンソース版3.1をベースに、i-modeやWAPなどの開発サンプルや各種開発者向けドキュメントを独自で追加して、ビジネスの現場でもより容易な導入を可能とするために作られたディストリビューションです。日本のコミュニティも技術資料の翻訳などを精力的に進めておりますが、さらに詳細な情報を日本語の書籍の状態で入手したい場合はこのパッケージが便利でしょう。また、オープンソースに関する議題の中で取り上げられるサポートについても商用版である以上しっかりとしたものが提供されます。中身自体はオープンソース版と同じですので、充実した有償サポートやドキュメントが欲しい場合には商用版のLutris Enhydraを、まずは可能性を十分に試したいという場合にはオープンソース版のEnhydraをお使いいただければよいかと思います。
また、Enhydraとは直接関係はありませんが、ついにJDK 1.4のベータ版が公開されました。正式版は今年の秋くらいになるでしょうからまだまだしばらく期間があるわけですが、非常に強力に進化したバージョンであるためEnhydraを使う場合にも気になる存在であるのは間違いないでしょう。まだJDK 1.4ベータでの動作テストを試みたという報告はメーリングリストでも見かけませんが、今後ホットな話題となるのは間違いありません。この連載の中でも随時報告していきたいと思います。
さて、今回はEnhydraがほかのアプリケーションサーバと比較して圧倒的に優位性を発揮している部分について説明していきます。一般にJavaを採用しているアプリケーションサーバは、プレゼンテーション層にServletやJSPを採用しています。もちろんEnhydraも普通のServletやJSPのコンテナとして使うことが可能です。しかし多くのアプリケーションサーバが存在し、オープンソースのJ2EEサーバも存在する中で、それでもEnhydraが世界中のデベロッパーを魅了するのは、Enhydraが本当の意味でプログラミングとデザインの分離を実現しているからなのです。そしてプログラミングとデザインの分離を実現している仕組み、それが今回紹介するXMLCなのです。
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2.XMLCとは何か |
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