ネットブックで動く軽量Linuxディストリ大全(前編)
〜 低スペックPCでさくさく快適環境 〜
Shin.鶴長
2009/1/26
軽量Linuxディストリビューションの特徴(2)
■Puppy Linux
|
画面4 Puppy Linuxの起動画面 |
100MB程度のイメージファイルながら、多くのアプリケーションを収録したLinuxディストリビューションです。日本語をはじめ、各国語にローカライズされた派生ディストリビューションが数多く存在します。ウィンドウマネージャには「JWM(Joefs Window Manager)」を採用し、軽量化が図られています。
|
画面5 Puppy Linuxのデスクトップ画面 |
|
画面6 Puppy Linuxのパッケージマネージャ「PET」 |
日本語版Puppy Linuxを使う限り、日本語の表示や入力は問題なく行えます。PETと呼ばれる独自のパッケージ形式を採用していますが、GUI管理ツールが提供されており、初めての場合でも操作に手間取ることはありません。
また「Puplet」と呼ばれるPuppy Linux派生ディストリビューションが数多く存在し、「Puplets page(http://www.puppylinux.org/downloads/puplets/)」でその一端を垣間見ることができます。
一般的なLive CDでは、起動中に作業した内容は電源オフとともにリセットされますが、Puppy LinuxのLive CDには、起動中に作業した内容をハードディスクなどに書き出す機能があり、次回起動する際にそのデータを読み込むことで作業を継続できます。データ保存先の指定は、Puppy Linuxシャットダウン時に行います。
■Ecolinux
|
画面7 Ecolinuxのログイン画面 |
|
画面8 Ecolinuxのデスクトップ画面 |
Ubuntu派生の国産Linuxディストリビューションです。日本語の表示や入力も行えます。ウィンドウマネージャには「Xfce」を使用しています。Ubuntuに親しんだ方ならば、慣れた操作がそのまま使用できます。イメージファイルは335MB程度と、オリジナルのUbuntuに比べ大幅な軽量化が実施されています。
■TinyMe
|
画面9 TinyMeの起動画面 |
PCLinuxOSをベースに、動作が軽いウィンドウマネージャである「Openbox」を採用するなど、その名のとおり軽量化に徹したディストリビューションです。ISOイメージは200MB程度に凝縮されています。パッケージ管理にはDebianやUbuntuでおなじみの「Syanptic」が使用できます。
Linuxディストリビューションの多くがWebブラウザとしてFirefoxを採用する中、TinyMeは標準でOperaを使用します。残念ながら日本語を使用するには、パッケージの追加や設定が必要で、簡単というわけにはいきません。
|
画面10 TinyMeのログイン画面 |
|
画面11 TinyMeのデスクトップ画面 |
引き続き後編では、特定のネットブックに特化したものやサーバ用など、さらにいくつかのディストリビューションを紹介します。また、USBメモリでこうしたディストリビューションを持ち歩く際のコツも少しだけ説明しましょう。
|
2/2 |
|
Index |
ネットブックで動くLinuxディストリ大全(前編)
低スペックPCでさくさく快適環境 |
|
|
Page 1
人気高まるネットブック、Windowsで? それとも……
低スペックPCとLinuxの相性
軽量Linuxディストリビューションの特徴 |
|
Page 2
軽量Linuxディストリビューションの特徴(2) |
|
Linux Squareフォーラム 製品情報・レビュー関連記事 |
Linux & OSS 記事ランキング
本日
月間