2012年6月27日、グーグルはAndroidのバージョン4.1、コードネーム「Jelly Bean」を発表しました。7月10日には、ソースコードも公開されています。
4.1を搭載する端末として、タブレット端末「Nexus 7」が発表され、4.0からのアップデートで「GALAXY Nexus」が対応することも発表されています。
本稿では、グーグルが発表したAndroid 4.1のエンドユーザー向け情報と開発者向け情報をまとめて紹介します。なお、今回のアップデートに関連するものが多い、4.0での新機能については、連載第26回の「開発者が知らないと損するAndroid 4.0の新機能44選」を参照してください。
4.1の目玉機能といえる「Google Now」は、位置情報や行動履歴、カレンダーの予定を基にしたパーソナルアシスタント機能です。出発する前の天気や渋滞状況、プラットフォームで待つ前に次の電車がいつ到着するかや、ユーザーのお気に入りのスポーツチームのスコアなどを知らせてくれます。情報はカードにまとめられ、ユーザーが必要とする限り終日表示されます。詳細は以下を参照してください。
4.1のGoogle検索は、新しいUIになり、ユーザーが音声でWeb検索を行い、その場で回答を得るのに便利になりました。改善されたテキスト音声変換機能を備え、オフラインでも利用可能になったため、いつでも音声入力可能になりました。
また4.1では、「Knowledge Graph」の力を利用し、検索結果を表示します。この検索結果は、Knowledge Graphによりユーザーに関連情報を表示し、正確な回答であるかどうかを確認します。それにより、検索結果はランキングされるので、ユーザーは常により多くの回答候補を見られます。
GCM(Google Cloud Messaging)は、開発者が独自の同期ソリューションを必要とせず、Androidデバイス上でのユーザーへのショートメッセージデータを送信できるサービスです。C2DM(Android Cloud to Device Messaging)の進化版という位置付けです。
GCMは、すべてのキューイングメッセージをターゲットのAndroidデバイスに効率的に配信します。メッセージのマルチキャストをサポートし、単一の要求で同時に1000接続されたデバイスに到達できます。また、デバイス上のアプリを起こすメッセージ送信が可能であることに加え、開発者が4Kまで送信可能なメッセージペイロードをサポートします。
登録、ダウンロード、およびドキュメントについては、GCMのページを参照してください。
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