開発者が知らないと残念過ぎるAndroid 4.1の新機能36選Androidで動く携帯Javaアプリ作成入門(33)(1/4 ページ)

» 2012年07月19日 00時00分 公開
[緒方聡株式会社イーフロー]

もはやメジャーアップデート! Android 4.1が登場

 2012年6月27日、グーグルはAndroidのバージョン4.1、コードネーム「Jelly Bean」を発表しました。7月10日には、ソースコードも公開されています。

 4.1を搭載する端末として、タブレット端末「Nexus 7」が発表され、4.0からのアップデートで「GALAXY Nexus」が対応することも発表されています。

 本稿では、グーグルが発表したAndroid 4.1のエンドユーザー向け情報開発者向け情報をまとめて紹介します。なお、今回のアップデートに関連するものが多い、4.0での新機能については、連載第26回の「開発者が知らないと損するAndroid 4.0の新機能44選」を参照してください。

  1. 聞かなくても教えてくれる「Google Now」■
  2. 「Knowledge Graph」を使う新しい検索■
  3. クラウドからAndroidへプッシュ「Google Cloud Messaging」■
  4. 展開可能で操作可能なNotification
  5. リサイズ自動なApp Widget
  6. 新しいリモートビュー
  7. ライブ壁紙プレビュー
  8. シンプルになったタスクナビゲーション
  9. ライトアウトモードとフルスクリーンモードへの遷移
  10. Activity開始時の簡単なアニメーション
  11. レンダースクリプト演算
  12. 「Project Butter」でバターのように滑らかになったタッチUI
  13. アニメーションフレームワークとVsyncの拡張
  14. 新しいアニメーションのアクションと遷移の種類
  15. メディアコーデックアクセス
  16. オーディオ録音トリガ
  17. マルチチャネルオーディオ
  18. オーディオ事前処理
  19. オーディオ連結
  20. メディアルータ
  21. Bluetoothも使えるようになった「Androidビーム」
  22. Wi-Fiネットワークサービス検出
  23. 「Wi-Fiダイレクト」サービス検出
  24. ネットワーク帯域管理
  25. デバイス追加と削除の検知
  26. 入力デバイスの機能照会
  27. USBオーディオ
  28. アクセシビリティのための「ジェスチャーモード」
  29. インストール可能なユーザーキーマップ
  30. 双方向テキストや国際化対応の更新
  31. 高解像度の連絡先写真
  32. HTML5対応が強化されたAndroidブラウザとWebView
  33. アプリの暗号化
  34. 差分だけダウンロード「スマートアプリアップデート」
  35. 「Google Playサービス」(近日公開予定)
  36. 「Google Play」のレビューにコメント

これはすごい、4.1の目玉機能3選

【1】聞かなくても教えてくれる「Google Now」

 4.1の目玉機能といえる「Google Now」は、位置情報や行動履歴、カレンダーの予定を基にしたパーソナルアシスタント機能です。出発する前の天気や渋滞状況、プラットフォームで待つ前に次の電車がいつ到着するかや、ユーザーのお気に入りのスポーツチームのスコアなどを知らせてくれます。情報はカードにまとめられ、ユーザーが必要とする限り終日表示されます。詳細は以下を参照してください。

【2】「Knowledge Graph」を使う新しい検索

 4.1のGoogle検索は、新しいUIになり、ユーザーが音声でWeb検索を行い、その場で回答を得るのに便利になりました。改善されたテキスト音声変換機能を備え、オフラインでも利用可能になったため、いつでも音声入力可能になりました。

 また4.1では、「Knowledge Graph」の力を利用し、検索結果を表示します。この検索結果は、Knowledge Graphによりユーザーに関連情報を表示し、正確な回答であるかどうかを確認します。それにより、検索結果はランキングされるので、ユーザーは常により多くの回答候補を見られます。

【3】クラウドからAndroidへプッシュ「Google Cloud Messaging」

 GCM(Google Cloud Messaging)は、開発者が独自の同期ソリューションを必要とせず、Androidデバイス上でのユーザーへのショートメッセージデータを送信できるサービスです。C2DM(Android Cloud to Device Messaging)の進化版という位置付けです。

 GCMは、すべてのキューイングメッセージをターゲットのAndroidデバイスに効率的に配信します。メッセージのマルチキャストをサポートし、単一の要求で同時に1000接続されたデバイスに到達できます。また、デバイス上のアプリを起こすメッセージ送信が可能であることに加え、開発者が4Kまで送信可能なメッセージペイロードをサポートします。

 登録、ダウンロード、およびドキュメントについては、GCMのページを参照してください。

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