[Windows Server Update Services 3.0 セットアップ ウィザード]が完了すると、連続して[Windows Server Update Services 設定ウィザード]が起動するので、すぐに運用を開始したい場合はウィザードで適切なオプションを設定しよう。設定ウィザードは後でWSUS管理コンソールから起動することも可能だ。WSUS 2.0に比べてWSUSサーバのインストール手順が簡略化された代わりに、このウィザードでは次のような重要なオプションを設定する。
[Windows Server Update Services 設定ウィザード]画面既定の同期元はMicrosoft Updateサイトだが、既存のWSUS 3.0サーバを同期元に指定することで、現在インストール中のWSUSサーバを「ダウンストリーム・サーバ」またはレプリカ・サーバに設定できる。ダウンストリーム・サーバとは、ツリー上位の「アップストリーム・サーバ」からパッチ情報(およびパッチ・ファイル)を同期するサーバのことだ。レプリカ・サーバはダウンストリーム・サーバの一種で、パッチと承認状態、オプション設定をすべてアップストリーム・サーバ(最終的にはマスタ・サーバ)から継承し、レプリカ・サーバ側では承認状態やほとんどのオプション設定を変更できない。
[アップストリーム サーバーの選択]画面この画面では、このWSUSサーバで管理する、パッチの対象製品とクラス(種類)を選択する。表示されている製品とクラスは、前の[アップストリーム サーバーの選択]画面で同期した最新の情報だ。しかし、新製品の発表などのタイミングで製品やクラスが変更されることがあるので、この設定は運用開始後もときどき見直す必要がある。
[製品の選択]画面
[クラスの選択]画面この画面では、WSUSサーバが更新元と同期を実行するタイミングを指定する。[自動で同期する]オプションを選択すると、およそ指定した時刻に同期を自動実行する。また、1日の同期実行回数を1回から24回の範囲で選択できるので、最短で1時間ごとに同期を実行できる。パッチの公開からWSUSサーバへの登録までの許容タイムラグと、ネットワークの通信負荷を考慮して、最適な同期回数を設定しよう。
[同期スケジュールの設定]画面以上でWSUSサーバの設定はひとまず完了である。
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