特集Windows 2000とは何か ?コラム:コンシューマ向けWindowsの今後のロードマップ(2)
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そしてMillenniumの次バージョンとして発表される、NTコアを持ったコンシューマ向けWindowsが1999年7月ごろに明らかになった。これがNeptune(ネプチューン。開発コード名)である。Neptuneの出荷時期は、現時点では2001年4月ごろだとされている。 内外のWebzineなどの情報から、現時点で明らかになっているNeptuneの機能強化ポイントをまとめると次のようになる。
強化ポイント | 内容 |
Webオリエンテッドのユーザーインターフェイス | Webテクノロジを使用して、Millenniumをさらに発展させたユーザーインターフェイスを実装する |
MSNとの密接な連携 | MSNの各種サービス(電子メール、データ/ファイル格納、ソフトウェアダウンロード)をシェルから透過的に利用可能にする |
エラーメッセージの最小化、単純化 | 意味不明のエラーメッセージは表示せず、またユーザーが対処すべきことをわかりやすいメッセージで表示する |
Universal Plug and Playサポート | Millenniumと同じく、家庭内の情報機器をネットワーク接続するためのUniversal Plug and Playインターフェイスをサポート。自動的にネットワークスタックを構成し、Universal PnPデバイスを利用可能にする |
システムの自動修復、更新 | WinToneに対応し、システムに障害が発生した場合でも、これを自動修復する |
Neptuneの主要な機能強化点 |
このようにNeptuneに関しては、OSの内部コアがフル32bitのNTになること、前バージョンのMillenniumに対して機能拡張を行ったものになることの2点を除くと、まだ詳しいことは分かっていない。
表中のWinToneは、Sun Microsystems社が提唱したWeb Toneに対抗するコンセプトである。Web Toneは、コンピュータをネットワーク環境に簡単に接続し、ネットワーク経由でさまざまなサービスを受けられるようにする技術だ(Web Toneの詳細はこちら)。電話では、どこで受話器をとっても同じトーン音(「ツー」音)が聞こえ、ダイヤルできるが、これと同じようにコンピュータをネットワークに簡単に接続できるようにするという意味で、このように命名されている。Sun Microsystems社は、自社のOSであるSolarisをWeb Toneの基盤に据えている。これと同じようなコンセプトをWindows OSを使って実現しようとするのがWin Toneである。Neptuneは、このWin Toneをサポートする最初のOSとなる。Win Toneサポートにより、システムに何らかの障害が発生した場合でも、これを自動的に修復したり、更新したりできるようになるとしている。
Neptuneの実行環境としては、現在のデスクトップPCやノート型PCのようなフルスペックのパーソナルコンピュータばかりでなく、特定用途向けの情報機器も念頭に置いている。具体的に検討されているのは、主にゲームを楽しむために開発されるGame PCと、インターネットアクセスに特化されたMedia PCである。これらGame PCとMedia PCの開発ベンダ向けに、Neptuneのアダプテーションキット(OSを移植するための開発キット)が提供される模様である。
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