Windowsでは、ファイルタイプとアプリケーションを関連付けることで、エクスプローラーから対応アプリケーションを自動的に起動できる。だが、そのファイルタイプの関連付けが乱れてしまい、意図したアプリケーションが起動できなくなることがある。そんな場合は関連付けを手動で変更できる。
対象OS:Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003
Windowsでは、ファイルタイプごとに関連するアプリケーションを指定しておき、エクスプローラーでファイルがダブルクリックされたり、あるいはファイルのプロパティメニューで一番上にある[開く]などの項目が選択されたりしたときに、関連するアプリケーションを自動的に起動するようになっている。例えばデフォルトでは、「.TXT」ファイルをダブルクリックすると「メモ帳」が起動され、「.HTM」ファイルをダブルクリックするとInternet Explorerが起動されて、ファイルの内容が表示される。
.TXTなど、代表的なファイルタイプについては、Windowsがあらかじめアプリケーションを関連付けている。またアプリケーションの中には、インストール時にそのアプリケーションが使用するファイルタイプを登録し、そのアプリケーション自身を関連付けるものがある(Office Wordと「.DOC」の関連付けなど)。使い込んだ環境だと、例えば.BMPファイルのような汎用的な形式のファイルタイプは、画像編集ツールをインストールするたびに関連付けが意図しないものに変更されてしまうこともある。
複雑化してしまった.BMPファイルのコンテキストメニュー例また、アプリケーションと関連付けられていないファイルタイプを持つファイルをエクスプローラーでダブルクリックすると、次のようなダイアログが表示される。ここで[一覧からプログラムを選択する]を選べば、そのファイルタイプに関連付けるアプリケーションを指定できる。そのため使い込んだ環境では、アプリケーションのインストールだけでなく、ユーザー操作による関連付けの複雑化が起こることになる。
関連付けが明らかでないファイルをエクスプローラーでダブルクリックしたときに表示されるダイアログこのような、複雑化してしまったファイルタイプの関連付けを整理したい、あるいは登録されていないファイルタイプにアプリケーションの関連付けを行いたい場合の操作を解説する。
ファイルタイプに関連付けられたアプリケーションを変更するには、詳細まで設定できるエクスプローラーのフォルダーオプションから詳細を設定する方法と、詳細な項目を設定できないファイルのプロパティダイアログから設定する方法がある。
関連付けについての詳細な設定を行うには、エクスプローラーの[ツール]−[フォルダ オプション]の[ファイルの種類]タブを開いて操作を行う。以下に解説する方法を使うと、ダブルクリックした際に使うアプリケーションだけでなく、ファイルを右クリックした際に表示される[編集]/[印刷]などのメニューに関連付けられたアプリケーションや、アプリケーションの起動オプションを変更することもできる。
ファイルタイプの設定画面[A]
ファイルを開くプログラムを選択する[B]
ファイルタイプの詳細アクションを設定する[B]のダイアログでアクションの一覧からデフォルトのアクション(太字で表示されているアクション)、あるいはデフォルトが設定されていない場合は「open」(「開く」などと表示されていることもある)を選択して[編集]をクリックすると、ファイルをダブルクリックした際に利用するアプリケーションとの関連付けを変更できる。
ファイルタイプのopenアクションを編集するダブルクリックした場合と、右クリックメニューの[開く]や[プレビュー]など一番上のメニュー項目を選択した場合に起動するアプリケーションは、多くの場合openアクションを編集すれば変更できる。右クリックメニューの[編集]はeditアクション、[印刷]はprint(あるいはprintto)アクションを編集すれば変更できるものが多い。右クリックメニューにファイルタイプごとのカスタム項目を追加する方法については、今後、別TIPSとして解説する予定である。
特定のファイルタイプをダブルクリックして開くのに使うアプリケーションを変更するだけなら、簡単なこちらの方法がよいだろう。エクスプローラーを開き、設定したいファイルタイプのファイルを表示する。そしてファイルアイコンをマウスで右クリックして[プロパティ]メニューを実行する。
次に、表示されたプロパティダイアログの[変更]ボタンをクリックする。
すると次のようなダイアログが表示される。ダイアログにアプリケーションが一覧表示されるので、設定したいアプリケーションを選択して[OK]ボタンをクリックする。下の[この種類のファイルを開くときは……]というチェックボックスがチェックされた状態でグレー表示されている。ここで設定すると、この種類のファイルでは、設定した関連付けが常に使われる。
関連付けたいアプリケーションを選択する■更新履歴
【2006/04/15】表題にある2つの方法のうち、詳述していなかった[フォルダ オプション]からの設定方法を追加しました。また、対応OSにWindows 2000とWindows Server 2003を追加しました。
【2004/10/09】初版公開。
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