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Pentium 4

【ペンティアム・フォー】

別名
ペンティアム4 (Pentium 4) 【ペンティアム4】

最終更新日: 2002/09/06

 インテルが2000年11月20日に発表した、Pentium IIIの後継となるデスクトップPC向けプロセッサ。ソフトウェア的にはx86アーキテクチャのプロセッサであるが、内部的には、Pentium Pro以降続いてきたP6マイクロアーキテクチャを大幅に改良した、NetBurstマイクロアーキテクチャを採用してパフォーマンスの向上を図っている。

 NetBurstマイクロアーキテクチャでは、命令実行パイプラインを20段と細分化し(hyper pipelined technology構造)、その分各ステージでの処理内容を簡素化して、高クロック動作を可能にしている。さらに、高速実行エンジン(整数演算ユニットをコア周波数の2倍で動作させる技術)や改良型ダイナミック・エグゼキューション(アウト・オブ・オーダーで実行できる命令数の増加や分岐予測精度の向上)、改良型転送キャッシュ(従来の2次キャッシュを改良して、バス・バンド幅を向上させたもの)などを採用している。また、ストリーミングSIMD拡張命令2(SSE2)という新しい拡張命令セットを採用し、128bit幅の整数演算および倍精度浮動小数点演算機能も強化している(従来のSSEでは64bit幅までの整数演算/単精度浮動小数点演算をサポート)。

 Pentium 4のシステム・バス(FSB)は400MHzまたは533MHzで動作し(Pentium IIIは133MHzまで)、3.2Gbytes/s〜4.26Gbytes/sという高速なアクセスを実現している。また、メイン・メモリについても、Direct RDRAM対応チップセット(Intel 850/850E)を利用することで、最大3.2Gbytes/sの転送レートを実現している。

 発表当初のPentium 4は、423ピンのPGAパッケージを採用していた。その後の2001年8月28日には、「μPGA478」と呼ばれる478ピンの新しいパッケージが追加されている。

423ピン・パッケージのPentium 4
423ピン・パッケージのPentium 4
写真提供:Intel

478ピン・パッケージのPentium 4
478ピン・パッケージのPentium 4
写真提供:Intel

 発表当初、Pentium 4には動作クロック周波数1.4GHzと1.5GHzのものがラインアップされていたが、その後1.3GHzが追加された。2001年に入ってPentium 4の動作クロック周波数は次第に高められ、2002年9月上旬の時点では2.80GHzに達している。2002年末までには3GHzに達する見込みだ。

 Pentium 4の初代プロセッサ・コアの開発コード名は「Willamette(ウィラメット)」で、2代目は「Northwood(ノースウッド)」であり、どちらもすでに製品化されている。3代目コアには「Prescott(プレスコット)」が予定されている。

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