サン、PC並みの低価格ワークステーションを発表

2001/4/5

「Sun Blade 100」

 サン・マイクロシステムズは4月4日、エントリーレベルのワークステーション「Sun Blade 100」を発表した。プロセッサは64ビットの「Ultra SPARC IIe」を搭載し、PC並みの低価格を実現した。

 新製品は新設計の64ビットのマイクロ・プロセッサ「Ultra SPARC IIe」を1基搭載したUNIXワークステーション。対応OSはSolaris8。最大メモリ容量は2GB。これは「Ultra5 Workstation」の4倍に相当する。オン・チップのメモリ・コントローラーを搭載、CPUとメモリ間のアクセスの高速化を実現した。インターフェイスはUSBポート(4つ)、IEEE1394ポート(2つ)、PCIバス、と業界標準のものを搭載し、拡張性を持たせた。

 その他、エントリー構成モデルでは、グラフィックス・アクセラレーター「PGX64」を搭載した。2Dのグラフィックスを用いたアプリケーションに対し、最適な環境を提供するという。

 PCとの相互運用性に関しては、オプションの「Sun PCi II コプロセッサ・カード」を利用すればWindows環境を使用できる。

 これまで、UNIXワークステーションは性能などからPCより高い価格設定だったが、同社では今回、16万8000円(税別、エントリー構成)と低価格で提供する。1年間で3万台の売上を目指しており、個人ユーザーを含む新規UNIXユーザーの獲得を図る模様だ。

 メモリ容量がエントリー構成モデルの倍の上位モデルでは、3Dグラフィックスに対応する新製品「Sun Expert3D-Lite」(同日発表)を搭載、価格は37万1000円となる。

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サン・マイクロシステムズの発表資料

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