ビジネスの現場に強い、NTT-Xの新eラーニングシステム

2002/5/14

 NTT-Xは、同社のeラーニングシステムソフトの「Xcalat」の後継となる「XcalatII」を、7月上旬より販売を開始すると発表した。

NTT-X 代表取締役副社長 中嶋孝夫氏は、「Xcalatは革命的な製品」と強調した

 現在の企業では、ITを利用したビジネスが急速に浸透している。しかし、それに対応できる人材が少ないという問題が生じている。NTT-X 代表取締役副社長 中嶋孝夫氏によると、「eラーニングを活用し、そうした人材育成でサポートできるか」が重要だと述べる。そして、「その解となるのがXcalatII」だと自社の製品をアピールした。

 XcalatIIが画期的なのは、管理できるリソースがオンライン研修関連だけではなく、集合研修などから人材までをもリソース(Learning Object)として登録できること。例えば営業職の場合、登録された営業マンを登録することで、その人の持つノウハウや同行営業の結果などをプレゼンテーションや文書として登録することができる。これによりナレッジの共有を実現し、短期間で同じようなノウハウを得る人材の育成を後押しすることができる。また、マイクロソフトの「Microsoft Exchange 2000 Server」や「SharePoint Portal Server」などのナレッジマネジメント製品との連携機能も搭載し、そうした製品に蓄積されたナレッジを社内の教育や研修に利用することができる。

 XcalatIIは、人事部などであらかじめコンピテンシーやスキルマップがなくても、現場のマネージャなどが必要な学習内容を指示することで、人材育成ができるという手軽さを特徴に持つ。これは前述の例のように、ビジネスの現場(フロントライン)で力を発揮する。XcalatIIを利用すれば、現場の状況やノウハウをすぐに研修に利用できるようにできるからだ(現場に研修の内容を決めさせるような権限の委譲も可能だ)。

 そのほかのXcalatIIの主な特徴は、国際標準規格に準拠(AICC/SCORM1.2)していること、バンドルされている「ScalatII Author」で国際標準に準拠したWBT教材を容易に作成できるほか、各社のオーサリングツールに対応していること(Microsoft Producer、ToolBookII、Live Creator、Authorware)、「サイボウズ Office 4」との連携機能などが挙げられる。

 同製品は7月上旬より提供される予定で、価格は最大登録ユーザー100名の場合で80万円、1000名の場合で300万円の予定。前バージョンのXcalat導入企業向けには、特別価格の移行パッケージを用意するという。

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NTT-Xの発表資料

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