SANの相互接続検証プロジェクト、第2フェイズへ
2002/6/19
日本企業へのSAN(Storage Area Network)の導入促進を目的に5社が集まった、相互検証の共同プロジェクト「B-cube」は6月18日、新たにハードウェアベンダ6社を同プロジェクトに加え、検証実験がより実践的な第2段階へと進んだことを発表した。
米ブロケード コミュニケーションズ システムズ 会長兼CEOのグレッグ・レイス(Greg Reyes)氏 「IT管理者が抱える課題と、SAN導入で得られるメリットは連動している」と、SAN導入により資産の効率利用と従業員の生産性向上のメリットが得られることを強調した |
B-cubeは、WANやMANなどを介した広域ストレージ・システムにおける異機種間相互接続検証を行うプロジェクト。TIS、エントレージ・ブロードコミュニケーションズ、東京エレクトロン、ブロケード コミュニケーションズ システムズ、ベリタスソフトウェアの5社が集まり、2001年10月に結成された。
この検証実験のフェイズ1では、「ヘテロジニアス(異機種混在)なSAN環境での動作確認」「ローカルSANとリモートSAN環境での性能比較」「ヘテロジニアスなストレージ環境でのリモート・コピー」など、オープンSAN環境における動作検証やローカル/リモート間での性能比較データを得ることを目的としていた。今回、発表会の場においてこのフェイズ1の結果が公表され、リモート環境とローカル環境でのSANに性能差がほとんどなく、MANなどを介した遠隔SAN環境でも問題なく運用できることが実証できたという。
B-cubeはこのフェイズ1の検証実験後、新たなメンバーとして、アドテックス、サン・マイクロシステムズ、日本IBM、NEC、日本ヒューレット・パッカード、富士通のハードウェアベンダ6社を加え、ディザスタ・リカバリ(Disaster Recovery:災害復旧)検証を目的としたフェイズ2の活動に入ることになった。
フェイズ2では、電力系キャリアのパワード・コムより広域イーサネット・サービスの回線提供を受け、2つのiDC間で100Mbpsのリンクによるバックアップやリモート管理など、ディザスタ・リカバリへの必要事項を検証する。フェイズ1では、ダーク・ファイバを用いたWDM接続による検証だったが、フェイズ2では通常の商用サービスを用いることで、実際の環境に即した検証データの入手が可能になるメリットがあるという。検証作業は7月1日よりスタートし、2002年いっぱいでの完了を目指す。
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エントレージ・ブロードコミュニケーションズ
東京エレクトロン
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アドテックス
サン・マイクロシステムズ
日本IBM
NEC
日本ヒューレット・パッカード
富士通
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