ストレージ技術者不足に対応するEMCのサービスと教育が開始
2002/6/26
いまや大規模ストレージはエンタープライズシステムの構築に不可欠なものとなってきているが、それに関わるストレージに強いエンジニアは不足しているという。こうした現状に対して、ストレージベンダのEMCジャパンは、導入から管理までを包括したサービスの提供と、技術者養成/認定制度を発表した。
EMCが提供するサービスの名称は「SLAIS(Service Level Agreement for Integrated Storage)」。ストレージの計画から構築、導入後の効果測定などを含む。性能や機能の面からではなく、経営的な視点からストレージのソリューション・サービスを考えるという。
サービスは大きく4つの領域に分けられる。
1.導入計画
計画、構築から導入効果測定までの全サイクルをサポートする
2.資産管理
ストレージの利用頻度などから資産をコスト面から評価し、導入・利用モデルを提示する
3.トレーニング
同社のストレージ技術者養成/認定プログラムと連携し、技術者を育成する
4.ツール
運用管理や構成管理などを、ツールを利用したサービスの提供
SLAISは同社のパートナー、エンドユーザーのいずれにも提供される。
SLAISと同時に発表されたのが、ストレージの技術者養成/認定プログラム「EMC Proven Professional」だ。大規模ストレージの普及につれ、エンジニアの不足が表面化してきている。「システムを構築するときに、ネットワークやサーバの技術者はいるが、ストレージのエンジニアはなかなかいない」(同社執行役員 マネージング・ディレクター 河村浩明氏)。ストレージシステムの構築には、ストレージ単体の導入、運用だけでなく、サーバやファイバーケーブル、スイッチなどを含むSANの管理、相互運用性、データの効率的な統合管理などのノウハウも求められる。EMC Proven Professionalは、こうしたニーズに対応するという。具体的には3つのコースが予定されている。
・EMC Proven Professional Operator
ストレージ運用者のために、ストレージの基礎から性能管理、バックアップ/復旧などを扱う。8月開始予定。
・EMC Proven Professional Builder
SEおよびSIを対象に、ストレージの基礎から設計、導入、コンフィグレーションなどを扱う。8月開始予定。
・EMC Proven Professional Architect
SEおよびソリューション・アーキテクトを対象に、ストレージの基礎から資産評価や管理、性能管理やバックアップ/復旧、管理統合の技術などを扱う。2003年開始予定。
各コースは2週間から1カ月程度のeラーニング、コンセプト学習、実践学習を経て、最終認定試験が行われる。講習、実習の会場は、新宿の「EMCトレニングセンター ジャパン」。費用、受付開始日、コース開始日は、7月中に同社のWebサイトで告知される予定だ。
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ジャパン
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