企業データを一覧表示する“ダッシュボード”とは
2002/11/23
ネットワークや交通機関の監視システム向けのグラフィックスモニタリングツールを販売しているSLジャパンは、日本ティブコソフトウェアの製品に対応したリアルタイム業務監視ツール「SL-GMS Enterprise RTView for TIBCO」を12月2日に出荷を開始すると発表した。
「SL-GMS Enterprise RTView for TIBCO」の利用画面。ドラッグ&ドロップでカスタマイズできる(画面をクリックすると拡大表示されます) |
SL-GMSはティブコのActiveEnterpriseなどEAI(Enterprise Application Integration)ツールで作成したさまざまな企業データを、「ダッシュボード」と呼ばれる画面に一覧表示することができる。企業データをリアルタイムに確認することで、ビジネスの適切なオペレーションや意思決定につなげることができるという。価格は最小構成で140万円から。
SL-GMSの特徴は、業務に合わせてダッシュボードに表示させるデータをカスタマイズできること。ほとんどの操作はドラッグ&ドロップで可能。営業部門でSL-GMSを利用する場合なら、ティブコのツールから全国の営業活動や在庫状況をリアルタイムでダッシュボードに表示させることができる。企業システムの管理者なら、ネットワーク・トランザクションの状況やCPUの稼働率、ストレージの空き容量などを1つの画面で確認できる。ティブコのEIP(Enterprise Information Portal)ツール「ActivePortal」内の画面に、SL-GMSの画面をJavaアプレットとして表示することも可能で、ティブコ製品を使っている企業の作業効率を大きく向上させるという。
SLジャパンはSL-GMS向けのJava開発ツール「SL-GMS J/Developer」も用意する。このツールにより高度なカスタマイズが可能になる。SL-GMSの機能を別のJavaアプリケーションに組み込んで利用することができる。
日本ティブコソフトウェアの代表取締役社長 田口雄司氏は、「EAIはこれから重要なキーワードになるだろう」と述べて、SL-GMS Enterprise RTView for TIBCOへの期待を表した。SLジャパンの代表取締役社長 羽島良重氏は、「SL-GMSは複雑化する企業データをビジュアル化する製品」と説明し、「ティブコのユーザーに大きな効果をもたらす」と語った。ティブコは顧客企業に対してSL-GMSの導入を呼びかけるなどSLジャパンに協力していく。
(垣内郁栄)
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