XML文書を操作する、というと、XSLTを用いた変換を思い浮かべる人が多いかと思います。しかし、ちょっと凝ったことをしようとすると、XSLTよりももっと強力なツールが必要になります。この連載ではそういったときに頼りになる、Javaを用いたプログラミングを取り上げます。
XSLTはもともと、任意のXML文書を変換するために作られました。そのために比較的柔軟なツリー変換の機能を持っていますが、汎用的な変換のための言語というわけではありません。手続き的な処理の記述は難しいところがありますし、ユーザーと対話しながら変換を進めるような処理も想定されていません。
また、開発しようとしているプログラムが、大げさなXML文書の変換処理をするのではなく、単純にXMLのデータにアクセスしたい、という場合も多いでしょう。例えば、プログラムの設定ファイルをXMLの形式で記述させるような場合や、処理結果をXMLの形式で保存するような場合です。
そんなときに必要になってくるXMLに対応したプログラミング、特にJavaを用いたプログラミングについて解説しようというのが、本連載の目的です。
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