RAIDは複雑な技術であり、その導入・運用にはさまざまな知識が必要だ。その中でも最初の難関といえる「RAIDレベル」について、分かりやすく解説。
重要な情報を蓄えるディスク・サブシステムを、不意のディスクの故障などから守ったり、あるいは高速化したりする技術として、RAID(Redundant Arrays of Independent(Inexpensive) Disks)はすでに一般的になった感がある。少なくとも、ローエンドを除くサーバについては、もはやRAIDを組み込んだディスク・サブシステムは必須といっても過言ではない。また、「動向解説:最新IDE RAID事情」で触れているように、IDE RAIDの登場によって、ハードウェアRAID製品の初期導入コストも下がってきており、ローエンド・サーバはもとより、クライアントPCでもRAIDを採用しやすくなってきている。
このように、コスト面では以前より導入しやすくなってきたRAIDだが、RAIDの仕組みが複雑であることは以前から変わっていない。実際のRAID製品の機能は、当初のものから増強されていることもあり、RAIDの複雑さ・難しさの度合いは、むしろ高まっているようにも感じる。RAIDの導入や管理・運用は決して簡単な作業とはいえず、RAIDを初めて導入するユーザーにとって、知っておかなければならないRAIDに関する知識は数多い。
そこでここでは、RAIDを知るうえで最初の難関といえる「RAIDレベル」を中心に解説する。用途に合った最適なRAIDレベルを選ぶために、まずはRAIDレベルを整理しながら理解しよう。
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