JavaBeansからWebサービスを作るパソコンで試してわかるWebサービス(3)(4/6 ページ)

» 2002年10月12日 00時00分 公開
[イチロー樋口研究室監修]

JavaBeansをWebサービス化する

 稼働確認の取れたBeanをWebサービス化しましょう。JavaBeansのWebサービス化には次のステップを実行します。

ステップ1

 JavaBeansを作成する

ステップ2

 JavaBeansをAxisエンジン配下に保存する

ステップ3

 配置記述子(Deployment Descriptor)を作成し、配置(Deploy)する


 ステップ1は終わっていますので、ステップ2から進んでいきます。

 作成したJavaBeans(SimpleAddBean.class)をTomcat上のAxis内にコピーします。コピーする場所は次のディレクトリです。

<TOMCAT_HOME>\webapps\axis\WEB-INF\classes\atmarkit


 classesの下にatmarkitはありませんので、ディレクトリを作成してください。そして、SimpleAddBean.classをコピーします。これでステップ2が終了です。

 次にステップ3です。作成したJavaBeansをWebサービスとして利用するために配置記述子を作成します。配置記述子は下記のようになります。サービス名やクラス名はこれまで定義してきたものです。

  ●SimpleAddService.wsdd (注)1、2行目は1行として記述
<deployment xmlns="http://xml.apache.org/axis/wsdd/" 
    xmlns:java="http://xml.apache.org/axis/wsdd/providers/java">
    <service name="SimpleAddService" provider="java:RPC">
        <parameter name="className" value="atmarkit.SimpleAddBean"/>
        <parameter name="allowedMethods" value="*"/>
    </service>
</deployment>

 ファイル名をSimpleAddService.wsddとして、<@work>ディレクトリに作成してください。配置記述ファイルが作成できたら、Tomcatを再起動後にAdminClientにて配置を行います。配置コマンドは次のとおりです。

>java org.apache.axis.client.AdminClient SimpleAddService.wsdd

 配置が完了したら、Axisの管理メニュー(第2回参照)で確認してください。サービス名「SimpleAddService」が追加され、publicで宣言されているメソッドが利用可能になっているはずです。

画面2 Axis管理メニューにて「View the list of deployed Web services」をクリックする 画面2 Axis管理メニューにて「View the list of deployed Web services」をクリックする

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