ExcelからOracleを更新できれば大助かりExcel‐Oracle連携(3)(3/4 ページ)

» 2005年09月09日 00時00分 公開
[宮本尚志@IT]

KeySQLを使用する方法

 KeySQLは、Oracleデータベースのデータを検索してExcelに出力したり、ExcelからOracleデータベースのデータを更新できるGUIツールです。前回の記事では、KeySQLを使用した検索について紹介しましたが、更新の場合も同様にKeySQLのGUIを使う方法と、KeySQLから自動生成されるVBAマクロを使用する方法があります。

事前準備

 この方法では、Oracle ClientとKeySQLがクライアント側にインストールされている必要があります。KeySQLはOracleデータベースとは別に購入する必要がありますが、体験版をダウンロードして試すことも可能です。

KeySQLのGUIから更新

 KeySQLのGUI画面からOracleデータベースのデータを更新する際は、まず検索処理を行い、Excelシートに結果を出力します(検索を行う方法は第2回「お手軽が一番、ExcelをOracleクライアントに」を参照してください)。その後、Excelシート上でデータを変更し、KeySQLのGUI画面で「更新」ボタンをクリックすることで更新処理を行います。「更新」ボタンをクリックすると、図2のようなダイアログが現れるので、変更範囲をExcelシート上での行数で指定します。

図2 KeySQLの更新ダイアログ 図2 KeySQLの更新ダイアログ

 図2の場合は、Excelシート上での10〜20行目に表示されているデータを更新することになります。Oracleデータベース内の表の行数ではなく、Excelシート上での行数であることに注意してください。このダイアログボックス内に並んでいるボタンは、それぞれUPDATE、INSERT、DELETEに対応しています。これらのボタンを押して更新処理を実際に行うと、図3のウィンドウが開き、変更を確定するか、取り消すかの選択を求められます。

図3 KeySQLのコミット・ロールバックの確認画面 図3 KeySQLのコミット・ロールバックの確認画面

 「コミット」をクリックすれば変更が確定します。また、Excelは使用しませんが、記事掲載時の最新バージョンであるKeySQL R5.1では、Excelと同様の操作感でKeySQLのGUIから直接更新を行うことも可能です。図4のように、テーブル一覧画面で更新する表を右クリックし、「テーブルプレビュー」を選択します。

図4 KeySQLのテーブルプレビューメニュー(画像をクリックすると拡大します) 図4 KeySQLのテーブルプレビューメニュー(画像をクリックすると拡大します)

 すると、図5のようなウィンドウが開き、選択したテーブルの中身を確認することができます。

図5 KeySQLのテーブルプレビュー画面 図5 KeySQLのテーブルプレビュー画面

 ここで、「エディットモード」にチェックを入れると、この画面上でデータを変更し、更新処理を行うことも可能になります。(次ページに続く)

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