Poundで作るロードバランサとSSLラッパ実用 Apache 2.0運用・管理術(5)(1/4 ページ)

Webサーバの負荷を軽減する方法として、リバースプロキシによる代行とロードバランサによる分散が考えられる。今回は、これらによる負荷の低減方法について解説する。(編集部)

» 2005年11月08日 00時00分 公開
[鶴長鎮一@IT]

 Apache自体のチューニングによる性能向上には限界があります。よりパフォーマンスを求めるなら、次にやるべきことはメモリの追加や高性能なCPUへの交換など、ハードウェアの見直しです。しかし、それにも限界があります。

リバースプロキシとロードバランサ

 ハードウェア単体による性能向上が限界に達した場合は、サーバ構成の見直しを行います。まず考えられるのが、リバースプロキシをWebサーバの前面に立ててクライアントからのアクセスを肩代わりさせる方法です。Webサーバがボトルネックになるのを防ぐとともに、セキュリティ向上にも寄与します。

 もう1つの方法は、より高可用性を意図した構成として負荷の分散を図ることです。高可用性とは、サーバの負荷を分散させたり耐障害性を高め、よりミッションクリティカルな用途での使用を可能にするものです。

 一般的な負荷分散の概念を図1に示します。

図1 負荷分散の基本概念 図1 負荷分散の基本概念

 ロードバランサは、ソフトウェアで実現するものから専用ハードウェアまで、さまざまな種類があります。また、ロードバランサを複数台で構成することも可能です。ここでは、Linuxで動作するオープンソースソフトウェアでリバースプロキシとロードバランサを実現する方法を紹介します。

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