Ext JSはAjaxアプリケーションを構築するためのJavaScriptライブラリ(フレームワーク)です。Ext JSを使用することで、デスクトップアプリケーションのようなユーザーエクスペリエンスを提供できます。2007年10月11日に2.0のベータ版がリリースされ大変注目を集めました。
今回はそのExt JS 2.0のベータ版を使ったサンプルを紹介していきます。
まずこちらのサンプルを見てください。
ごく普通の入力フォームのサンプル |
ごく普通の個人情報の入力フォームですね。
この入力フォームをExt JSを使ってリッチにしたものがこちらです。
今回のサンプルプログラム(拡大表示はこちら、※注意1:FireBugを有効にしている場合は動作が重くなる場合があります。一時的にFireBugをオフにして利用されることをおすすめします。※注意2:Operaブラウザでは、HTMLエディタに対して日本語の入力がうまくいかないようです。これはExt JSのHTMLエディタのバグだと思われます。また、サンプルのライセンスはGPL 2となります)
次の点に気付きましたか?
Ext JSは、Jack Slocum氏により、最初はYUI(Yahoo! UI Library)用の拡張ユーティリティ「yui-ext」として開発が始められました。その後、ベースライブラリとしてYUI以外に、prototype.jsやjQueryも利用できるようになり、現在の「Ext JS」という名前に変更されました(参考)。
2007年11月6日現在の安定版リリースは1.1.1で、次期安定版となる2.0がベータ版として出ています。1.1以降は、YUIやprototype.js、jQueryのような外部ライブラリに依存せず独自のベースライブラリを利用することもできるようになっています。
この図のように、Ext JSはこれまで使い慣れたprototype.jsなどのライブラリの上に、より洗練されたユーザーインターフェイスを実現させるライブラリとして導入できます。
ライセンスはLGPLと商用ライセンスのデュアルライセンスを採用しています。
Ext JSのオフィシャルサイトにあるサンプルを見ると、Ext JSでどのようなことができるが分かると思います。
Ext JSを利用することで、下記のようなさまざまなUI(ユーザーインターフェイス)を提供できます。
EXT JSのデザインマナーはテーマを切り替えることで変更ができます。テーマを切り替えると使用されるCSSや、画像が切り替わる仕掛けになっており、デフォルトのEXT-Blueのほか、Gray、Vistaなどのテーマも含まれているようです。
そのほか、オープンソースコミュニティ内で作成されたテーマも利用できます。もちろん、テーマを自作することもできます。
続いて次ページでは、今回使うAjaxデザインパターンで何ができるのかについてやサンプルの入力フォームについて解説します。
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