SQL Server 2005から導入されたパーティションテーブルもSQL Server 2008で効率改善が図られています。
SQL Server 2005ではパーティション境界を越えた検索を行う際に、各パーティション内ではシングルスレッドで動作していましたが、SQL Server 2008では、パーティション内でもマルチスレッドでの動作が可能となりました。図5はその動作イメージです。
クエリ動作の効率化が図られたことで、大量データに対する検索効率の向上が期待できます。特にSQL Server 2000でパーティションビューを実装している場合には、相当な効率の向上が期待できる機能改善です。また、SQL Server 2005でパーティションテーブルを構築している方であっても、パーティションをまたぐデータの抽出や集約を行うクエリを使っている場合はかなりの動作効率の改善が期待できます。
ポリシーベースの管理などの新機能によって、今まで以上に管理の自動化を推進できるようになります。これにより、管理にかかるコストの削減が期待できます。
また、透過的データ暗号化やバックアップ圧縮など、データベース管理者が必要とする機能の提供されていますから、旧バージョンから積極的に移行する動機付けとなるでしょう。
今回紹介した機能のほかにも管理の向上に役立つ機能が搭載されています。
評価版であるCTP2月版または今後リリースされるRC版で実際に動かして、新機能の有効性を確認することをお勧めします。
次回はBIコンポーネントと開発者向けの新機能を紹介します。
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