シマンテックは7月28日、サーバやクライアントの仮想化ソリューションに関するデモや検証を行う「仮想化ソリューションラボ」の国内での開設を発表した。同社はさまざまな仮想化プラットフォームに対応したバックアップ/データ保護/統合管理製品を提供しているが、同ラボではVMware Infrastructure 3環境を皮切りに、XenServer、Hyper-V環境を順次整備、顧客やパートナーに対して最適なシステム構成やソリューションをデモする。
仮想化ソリューションラボは、東京・溜池の日本法人オフィス内にあるジャパンエンジニアリングセンターにラックとして設置された(左の写真)。
第1段階として、シマンテックはVMware Infrastructure 3(VI3)関連ソリューションのデモを開始した。具体的には、「Veritas NetBackup」とVI3の統合バックアップ機能の連携によるバックアップ、「Veritas Cluster Server」によるフェイルオーバー、「Symantec Backup Exec System Recovery」による物理/仮想環境間のシステムイメージのバックアップ/リストア・ソリューション、そして「Altiris」による仮想サーバのデプロイメント・ソリューション。8月中にはさらに、「Symantec Endpoint Protection」の適用に関する検証やデモを開始する。
9月には第2段階としてシトリックスの「XenServer」と、これを組み込んだ「Veritas Virtual Infrastructure」の検証やデモを提供開始する。Veritas Virtual Infrastructureはシマンテックのストレージ管理製品「Veritas Storage Foundation」と「XenServer」を統合した製品で、仮想化されたサーバとストレージを単一のコンソールから一括管理できる。発売は今年秋の予定。
さらに11月より第3段階として、マイクロソフトのサーバ仮想化技術「Hyper-V」関連のデモも開始する。
シマンテックでは仮想化プラットフォームにかかわらず、物理/仮想環境におけるサーバ・ストレージの管理、可用性確保やデータ保護、セキュリティやコンプライアンス、エンドポイントの仮想化のソリューションを提供していくという。新たなラボは、こうした仮想化に関するシマンテックの包括的な取り組みを分かりやすく示す役割も担っているようだ。
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