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» 2008年12月04日 00時00分 公開

ヴイエムウェア、デスクトップ仮想化でオフライン対応新製品VMware View 3を日米ほとんど同時に発表

[三木泉,@IT]

 ヴイエムウェアは12月3日、デスクトップ仮想化製品「VMware View 3」を国内発表した。同製品の国内における優先度の高さを反映し、日米ほぼ同時の発表。同日にパートナー経由の販売も開始した。同社はクライアント製品を「単にシンクライアント化だけでなく、もっと広い意味でとらえている」(ヴイエムウェア 代表取締役社長 三木泰雄氏)とし、どこからでも利用可能なデスクトップ環境の実現を目指すという。VMware View 3は「Virtual Desktop Infrastructure」の後継製品だが、仮想マシンをサーバからユーザーPC側に移動してオフライン環境で利用できる機能を試験的にサポートした。

 VMware View 3における主要な新機能には、アプリケーション仮想化製品「ThinApp」の同梱、ユーザー用仮想マシン(VM)・イメージの効率的な作成を実現するツール「View Composer」、ブレードPCを含む各種の遠隔接続を統合的に管理できる統合アクセス機能、仮想プリンタ機能、マルチメディア・リダイレクション機能、オフライン・デスクトップ機能がある。

 ThinAppは11月に同社が発表した製品で、アプリケーションと関連データを単一の実行ファイルにパッケージ化して配布。ユーザー端末にインストールすることなく転送するだけでこれを実行できる。

ユーザー用VMを2つの部分に分けて用意。利用時に組み合わせる

 View Composerでは、単一のマスターVMから複製により、多数のユーザー用のVMを利用時に作成できる。これまではユーザーごとにカスタマイズした環境を提供したい場合、各ユーザー専用のVMを作成して用意する必要があったが、View Composerでは全ユーザーに共通なOSデータと、各ユーザーに固有のデータや設定を、別個の仮想ディスクに分けて保管・管理し、利用時に2つを組み合わせて提供できる。これにより、ストレージを節約できるほか、OS部分は一括してパッチ当てやアップグレードができる。Windowsの移動ユーザープロファイルを適用するよりも迅速に利用環境を提供可能という。

 統合アクセス機能では、デスクトップ仮想化だけでなく、ブレードPC、ターミナル・サービス利用などについても一括した接続管理ができるようになった。なお、VMware View 3では社外からのリモートアクセスを管理する「Security Server」も提供。VPNルータなどを別途購入することなく遠隔利用をサポートできる。

 仮想プリンタ機能は、従来のように印刷をサーバ側で稼働する仮想デスクトップから直接実行するのではなく、プリントデータを圧縮して転送し、ユーザー端末のプリンタドライバを使って印刷するという手法。これによりネットワーク負荷や印刷による仮想デスクトップのレスポンス低下を回避する。マルチメディア・リダイレクションは、マルチメディアファイルをユーザー端末側にダウンロードしながらユーザー端末のコーデックを利用して再生できる。

 オフライン・デスクトップ機能は、ユーザー端末がWindows XPの場合に利用できる機能。サーバ上で仮想デスクトップを実行中に、ユーザーが「チェックアウト」を選択することで、VMをユーザー端末にダウンロードでき、社内ネットワークへの接続を切った後も同一の環境を使える。このダウンロード時にはユーザーが保管しているファイルデータも一緒にダウンロードするため、転送には多少の時間が掛かる。社内ネットワークに再接続して「チェックイン」すると、ファイルデータの差分はサーバ側に反映され、サーバ上での仮想デスクトップ環境利用に戻ることができる。この機能は、社内ユーザーでも、より安定した利用環境が必要な場合に活用できるという。

エディションにより機能の構成が異なる

 View Manager 3は同梱する機能によって複数のエディションを提供している。

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