ぷらっとホームは4月6日、インテルのXeon 5500番台を搭載した2ソケットサーバ「CloudStation E」を発表した。出荷開始は5月中旬の予定。
CloudStation E(CSQX-1/55)は、同社がデータセンター/クラウドサービス事業者向けに展開するCloudStationシリーズの新製品。1Uのいわゆるピザボックス型ラックマウントサーバだ。
同製品では、CPUに「Xeon L5520」、マザーボードには同じくインテルによる新製品「S5500WB」(コード名:Willowbrook)を採用。高密度でのサーバ仮想化をサポートするとともに、事業者において特に求められる省電力性能を追求した。
2008年に同社が発売したXeon E5405搭載の1Uサーバ「TRQX-1/55SA」と比べると、新製品の電源ユニット容量は650Wから450Wへ、待機時消費電力は約181Wから約82Wへ、高負荷時消費電力は213Wから183Wへと低減した。マザーボードには、電力消費のしきい値を設定すると、この値を超えないようにCPUの周波数などを調整する機能が搭載されている。
ぷらっとホームによると、新マザーボードの採用により、電源供給を従来のSSI(マルチ入力)から単一DC12Vに変更できたことが、消費電力削減に大きく貢献しているという。また、このマザーボードでは2つのCPUスロットとメモリスロットをファンに対して左右対称で横並びに配置することで、冷却効率が向上しているという。
CloudStation EのマザーボードはCPUスロット×2、メモリスロット×8、オンボードのギガビットイーサネットポート×2 、PCI-eスロット×1という構成。PCI-eカードとして、4ポートのネットワークアダプタをオプションで用意している。また、VT-cをサポートする10Gbpsイーサネットアダプタ「Intel 82599」を、専用スロットでPCI-eスロットをつぶさずに装着することもできるようになる。
Xeon 5500番台はクアッドコア・プロセッサで、ハイパースレッディング・テクノロジにより各コアが2スレッドを提供する。従って論理CPUとしては2プロセッサで16個を提供できる。サーバ仮想化で1仮想マシンに1論理CPUを割り当てる構成をとれば、16の仮想マシンが動かせることになる。
参考価格は1プロセッサ、メモリ6GB、SSD 16GBの構成で39万8000円(税抜)から。ぷらっとホームはVirtual Iron、VMwareなどの仮想化環境導入・構築支援も行っている。
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