富士通は5月7日、ファイバチャネル・ストレージの新製品「ETERNUS DX60」「ETERNUS DX80」を販売開始した。ETERNUSシリーズの機能の多くを引き継ぎながら、80万円台からという低価格で、新たな市場の開拓を狙う。
「DX60」「DX80」は、ホスト接続インターフェイスをファイバチャネルに限定した2Uのラックマウント可能なストレージ。15000rpm SASドライブと7200rpm SASドライブを同一筐(きょう)体内に混在できる。最大物理容量はDX60の場合、筐体を最大2基まで活性増設することができ、24TBまで拡張できる。DX80では最大10基まで増設して120TBまで拡張可能。利用中のLUNを動的に拡張することもできる。RAIDは1、1+0、5、5+0、6に対応する。
最小構成価格はDX60が82万9000円、DX80が254万1000円だが、ETERNUSシリーズの上位機種と同一の機能を多数搭載した。
新製品は、MAID技術を搭載しており、利用頻度/時間の少ないディスクドライブの回転を止めておくことができる。これにより電力消費を削減できる。また、同社のストレージ管理ソフトウェアから、消費電力と温度を視覚的に確認できる。
「アドバンスト・コピー機能」(オプション)も利用可能。これは一般的なファイルバックアップの代わりに、稼働中のディスクドライブの内容を別のドライブに複製するというもの。データのコピーなので、通常のファイルバックアップに比べ所要時間を短縮できる。フルコピー、差分コピー、そして更新箇所の更新前データのみのコピーの3種類が利用できる。
DX60とDX80は、データの暗号化、データの整合性チェック、キャッシュのミラーリングといったデータ保護機能も備えている。
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