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正解は選択肢dの、トリガードアップデートです。ネットワークがダウンしたときに限らず、再度アップしたタイミングでも送信されます。
ルータにRIPを設定する手順は以下のとおりです。
(1)RIPプロセスを起動する
(2)RIPを設定するインターフェイスを指定する
まず、RIPプロセスを起動するコマンドは以下のとおりです。
RouterA(config)#router rip RouterA(config-router)#version 2 |
router ripコマンドを入力すると、モードはルータコンフィギュレーションモードに変更になります。
RIPには、バージョン1と2があります。デフォルトではバージョン1が動作します。バージョン2に変更する場合は、version 2コマンドが必要です。
次にnetworkコマンドを使用し、RIPを設定するインターフェイスを指定します。networkコマンドの引数には、そのルータに直接接続されているネットワークをクラスフルな形式で指定します。
RouterA(config)#router rip RouterA(config-router)#network 172.16.0.0 RouterA(config-router)#network 20.0.0.0 |
ルータAとルータBでRIPを設定後、ルータAのルーティングテーブルは以下のようになります。RIPで学習したネットワーク192.168.1.0は、先頭にRが付いて表示されます。[120/1]のスラッシュの右側の1は、そのネットワークまで到達するためのホップ数です。192.168.1.0/24へは、ルータBを1つ越えれば到達できることが分かります。
RouterA#show ip route 〜一部省略〜 20.0.0.0/24 is subnetted, 1 subnets C 20.1.1.0 is directly connected, FastEthernet0/1 172.16.0.0/24 is subnetted, 1 subnets C 172.16.1.0 is directly connected, FastEthernet0/0 R 192.168.1.0/24 [120/1] via 20.1.1.254, 00:00:10, FastEthernet0/1 |
図3のルータBにおいて、RIPを設定するコマンドはどれですか。なおRIPのバージョンは1とします。必要なコマンドを3つ選択してください。
a.RouterB(config-router)#network 192.168.1.0
b.RouterB(config-router)#network 20.0.0.0
c.RouterB(config)#router rip
d.RouterB(config-router)#network 172.16.0.0
e.RouterB(config-router)#version 2
a、b、c
正解は選択肢aとbとcです。まず選択肢cでRIPのプロセスを起動します。その後、選択肢aとbで、直接接続されているネットワークをクラスフルな形式で指定します。
172.16.0.0はルータBに直接接続されたネットワークではないので選択肢dは不適切です。選択肢eのversion 2コマンドは、CiscoのルータではデフォルトでRIPのバージョンは1が動作するため、必要のないコマンドです。
内藤佳弥子(ないとうかやこ)
グローバル ナレッジ ネットワーク ソリューション本部に在籍。IT業界でヘルプデスク、ユーザーサポートを経てトレーナーになる。現在は、Cisco認定トレーナーとして、CCNA、CCNPのコースなどのCisco認定トレーニングコース、ネットワーク系オリジナルコースを担当している。グローバル ナレッジ ネットワーク講師寄稿記事一覧はこちら。
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