連載
» 2010年01月08日 00時00分 公開

魂を奪え! 隠されたシークレット・パスワードセキュリティ・ダークナイト(2)(2/3 ページ)

[辻 伸弘(ソフトバンク・テクノロジー株式会社),@IT]

一難去ってまた一難

 展開すると、中には「pr0n」というディレクトリがあり、さらにその中には33個の、ランダムと思われる名前を持つファイルが保存されているだろう。

図7 zipファイルにはランダムな文字列を持つファイル群が入っているのみ 図7 zipファイルにはランダムな文字列を持つファイル群が入っているのみ

 そもそも何のファイルか見ただけでは判別がつかないため、問題ファイルと同様fileコマンドを実行してみよう。pr0nディレクトリ内のファイルすべてにfileコマンドを実行した結果、1つだけ「Zip archive data, at least v1.0 to extract」と判別されたファイルがある。ほかのファイルも無条件で無視することはできないが、ひとまずは拡張子がzipであると分かっているファイルがあるので展開を試みよう。

 はてさて何が飛び出すか……と思っていたら、パスワードが設定されているZipファイルだったのである。

図8 展開したファイルはまたもパスワード付きzipファイル 図8 展開したファイルはまたもパスワード付きzipファイル

 ここで行き詰まってしまった。

問題文で気になる「コメント」とは

 行き詰まったときには原点に立ち返り、問題文を再確認してみよう。

問題:

Exceptions in comments make

exceptional passwords

超意訳:

コメントの中の例外は

例外的なパスワードを作りだす。


 ここで述べられている「パスワード」は、この問題で初めて出てきたパスワードということからも、恐らくZipファイルを展開するためのパスワードのことを指しているのであろう。それでは、そのパスワードの基になることを感じさせる「コメント」とは何のことをいっているのだろうか。

 読者の方も考えてほしい。ヒントを出しておこう。ヒントは、「Zip」と「コメント」である。この問題を解き進める方法を導き出すことはできただろうか。

 筆者も恥ずかしながら忘れていたが、Zipファイルには、圧縮時に任意のコメントを付ける機能が存在する。コメントには2つ種類があり、1つはZipファイル全体用のコメント。もう1つは、圧縮されるファイルごとのコメントである。

 前者を参照する場合は「unzip」のオプション「-z」を用い、後者を参照する場合は「-l」を用いるのがよい。それでは、実際に実行してみよう。

 まずは、「-z」から。

図9 unzipコマンドのオプション-zを付けて実行 図9 unzipコマンドのオプション-zを付けて実行

 特にコメントは表示されていない。気を取り直して次に「-l」を実行してみよう。

図10 unzipコマンドのオプション-lを付けて実行

図10 unzipコマンドのオプション-lを付けて実行

 コメントと思わしき文字列がずらずらと表示された(赤線部分)。この33ものコメントのみを抽出しよう。

qwmfa5tvKveh3z3

bl1ut2ir8pauJlc

0lrnQ8hlqfpoe1t

vns2Ec9m1lxlssd

axsfg0l6wDzsdzl

ffoopVphuzoldgi

4Gxmly61dgv7j4q

xv89cHxku6pfqxe

Zqxrqzbxlnpuepo

zI67fegu5xqugsy

fmgau7a4sOctsdu

6vytgSiryqb8msk

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vk29qfhqwUaij8s

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Psizaqt0wgaf6um

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kfodpTc9cllpm4o

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 この中に、先ほど展開することができなかったファイルのパスワードが隠されている。筆者もぼーっと眺めることでパスワードにたどり着くことができた。読者の方々も眺めてみてほしい。

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