Wi-Fi転送によってiPod touch/iPhoneに転送されたファイルを見るには、GoodReaderでMy Documentsフォルダを開く。ZIPファイルの場合、タップすると解凍するかどうか確認する画面が表示されるので、[Unzip]ボタンをタップするとZIPファイル名と同じフォルダが作成され、そこにZIP内のファイルが解凍される。
PDFファイルをタップすると、次のようにPDFファイルの内容が表示される。iBooksに比べると、GoodReaderでは横スクロールの禁止や余白を省く機能などが利用できる。
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■インターネット・ストレージからPDFを転送する
前述のようにGoodReaderは、Dropboxのようなインターネット・ストレージ・サービスに保存したファイルを取り込むこともできる(アップロードも可能)。すでにこうしたサービスでPDFなどの文書を管理している場合は、PCから取り込むよりも直接こうしたサービスに接続してPDFを取り込める方が便利だ。ここではDropboxを例にその手順を説明する。ストレージ・サービスとは異なるが、Google Docsに保存したPDFもほぼ同様の手順でGoodReaderに取り込める。
まずDropboxのストレージにPDFファイルを保存する(具体的な手順は省略させていただく)。次に、iPod touch/iPhoneでGoodReaderを起動してDropboxへの接続を設定する。なお、iPod touch/iPhone用Dropboxクライアントをインストールする必要はない。
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これでDropboxへ接続する設定は完了である。Dropboxに保存したPDFファイルを取り込むには、GoodReaderのトップ画面から[Web Downloads]−[Connect to Servers]とタップし、表示されたDropboxのアカウント((2))をタップする。すると次の左画面が表示されるのでPDFファイルをタップすると、GoodReaderにダウンロードして取り込める。
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実際にPDFをiPod touch/iPhoneで閲覧してみた感想は、拡大/縮小の手間はかかるものの、意外と実用的というものだ。さすがに標準のクイックルックによるPDFサポートは機能不足を感じるが、iBooksやGoodReaderをインストールすれば、テキスト検索などの機能により素早く目的のページを参照できる。また動作速度は若干GoodReaderの方が早く感じられた。
とはいえ、冒頭で述べたようにビジネス・シーンでPCの代わりにPDF文書を閲覧するという目的には、どちらのアプリケーションでも対応できそうだ。これらに足りない機能があった場合は、ほかにもPDFを閲覧できるアプリケーションは数多く存在するので、AppStoreで探してみていただきたい。
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