米Googleは10月10日、Webページの表示速度を自動的に高速化できるオープンソースのApacheモジュール「mod_pagespeed」が正式版になったと発表した。
米Googleは10月10日、Webページの表示速度を自動的に高速化できるオープンソースのApacheモジュール「mod_pagespeed」がβ版を脱し、正式版になったと発表した。
mod_pagespeedは、WebページやCSS、JavaScript、画像といったアセットのベストプラクティスを自動的に適用してくれるApache HTTPサーバ用ツール。カスタムフィルタを使ってHTMLを修正したり、JavaScriptとCSSファイルのサイズ縮小、画像ファイルの不要なメタデータ削除などを通じて、サイトのパフォーマンスを最適化できる。β版の提供を開始した2010年11月の時点で、同ツールによってページの読み込みにかかる時間を最大で半分に短縮できるとしていた。
提供開始以来、これまでに各国で12万以上のサイトに採用され、個々のサイトのほか、DreamHostやGo Daddyといったホスティングプロバイダー、EdgeCastなどのコンテンツ配信ネットワークも利用しているという。
ページの表示速度が速くなればユーザーとの関係が深まって、ユーザーをつなぎとめたり乗り換えを促すことにもつながるとGoogleは指摘する。検索ランキングや広告品質スコアでも、表示速度が1つの指標になっているという。
Googleではこのほかにも表示速度の高速化やパフフォーマンス向上を支援するため、Google Analyticsの「Site Speed Reports」のほか、「PageSpeed Insights」「PageSpeed Optimization」などのツールを提供している。
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