テクマトリックスは米Parasoftが開発するソフトウェアテストツール2製品の新版を発表。テスト駆動開発の“手間のかかるところ”をサポートする
テクマトリックスは米Parasoftが開発するソフトウェアテストツール2製品の新版を発表した。.NET Frameworkを使ったアプリケーション向け「Parasoft dotTEST 9.4」と、CおよびC++で実装したアプリケーション向け「Parasoft C++TEST 9.4」の2製品だ。2012年10月末に出荷を開始する。
両製品とも、新版では処理フローの解析速度が旧版と比較して平均約30%向上しているという。このほか、C++TEST 9.4は、64ビットネイティブでも動作をサポート、従来オプション提供であったクロス開発環境向けの解析が標準で提供される。一方のdotTEST 9.4は、マイクロソフトが独自に提供しているソースコードチェックツールやテストツールとの連携を強化しているのが特徴だ。
具体的には、.NET Framework用の静的解析ツールである「Microsoft FxCop」や、C#で実装されたソフトウェアのソースコードチェックツールである「StyleCop」との連携が可能になっている。同様に、マイクロソフトが提供しているユニットテスト用ツール「Microsoft Unit Testing Framework」との連携も実現しており、Microsoft Unit Testing Frameworkで作成したテストケースをdotTEST 9.4側で実行できるようになっている。
両製品とも、コーディング規約チェック機能を持っており、OWASP Top 10 Security Vulnerabilitiesなどが設定されているほか、C++TEST 9.4では、車載ソフトウェア向けのISO 26262、医療機器制御ソフトウェア向けFDAなど、より業界に特化した規約もあらかじめ設定されている。
dotTEST 9.4では、C#コーディング本のデファクトスタンダードといえる『Effective C#』で言及されているコーディング手法や、PCIDSSの規約も設定されている。この他にも、独自のコーディング規約を設定できるようになっている。
テストケースやスタブの自動生成、NUnitからのテストケースのインポートなども可能だ。
新機能ではないが、繰り返し発生するジョブの実行を監視するソフトウェアであるJenkinsとの連携が可能だ。Jenkinsを使うことで、ビルドからフロー解析、ソースコードチェックや単体テストの結果を自動化でき、CI(継続的なインテグレーション)が可能となる(関連記事)。
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