米Microsoftは11月7日、SQL Serverの次期メジャーリリースに、コードネーム「Hekaton」と呼ばれるインメモリ機能を組み込むと発表した。
米Microsoftは11月7日、SQL Serverの次期メジャーリリースに、コードネーム「Hekaton」と呼ばれるインメモリ機能を組み込むと発表した。データプラットフォームへのインメモリ技術搭載を進める同社の取り組みの一環となる。
Microsoftのブログによると、Hekatonは現在、少数の顧客を対象とした非公開技術プレビューの段階にあり、最大で50倍のパフォーマンスを実現できるという。SQL Serverに組み込まれるため、専用のハードやソフトを購入する必要はなく、既存のアプリケーションも容易に移植できるとしている。
インメモリコンピューティングは、データ分析時間の高速化を図りながらあらゆる種類のデータ分析が可能なプラットフォームの提供を目指す同社の戦略の中核的要素として、既存の製品への組み込みが進められている。SQL Serverでは2010年からインメモリ技術を提供し、これまでに150万ユニット以上を提供してきたという。
Microsoftはまた、エンタープライズクラスのデータウェアハウスアプリケーション次世代版となる「SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse」(PDW)も併せて発表。ビッグデータを扱うニーズに応えて搭載された新しいデータ処理エンジンの「PolyBase」では、リレーショナルデータと非リレーショナルなHadoopデータ間のクエリを実現し、データ分析にかかる時間を劇的に短縮できると説明している。
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