特集
» 2012年12月11日 14時13分 公開

ScottGuさんを囲んでAzureと.NETの未来を聞いてみた特集:Windows Azure&.NETの未来(3/3 ページ)

[一色政彦,デジタルアドバンテージ]
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Web開発者向けには、.NETが一番お勧めでしょうか? そうであるならば、.NETの利点を教えてください。最近ではマイクロソフトは、ほかの言語や開発環境にも力を入れてきているので、.NETを使うべきかどうか迷っています。

 わたしたちが最も推奨する主流の開発スタイルおよび主力の投資先は、やはり「.NET+Visual Studio+SQL Server+Windows」です。もちろんWindows Azureでは、各種OSや各種技術をサポートしていきますが、それはどんな目的のソリューションでも構築できるようにすることを確実にするためです。

スマートフォンや日本のケータイ向けにASP.NETの新機能はあるのでしょうか?

 ASP.NET 4.5では、Web APIやモバイル・サポート用の新機能を追加しています。

最近の.NETの新機能は、.NET Frameworkに標準で組み込まれるという形ではなく、NuGetによりアドオン的に開発者が取捨選択して追加する形になってきていると思います。日本の開発者だと、取りあえずツールを使ってみてから開発を覚えていくパターンがこれまで多かったので、あまりなじんでいないのではないかという気がしています。今後の.NETの新機能は、そういったアドオン的な形で提供されることが主流になっていくのでしょうか?

 .NETやVisual Studioの新機能を大きなパッケージのメジャー・リリースとして提供する形態はこれからも継続していきます。NuGetは新機能をより早く提供するために使っています。これにより、わたしたちが提供するコンポーネントのエコシステムを構築し、それにほかの開発者が参加して貢献できるようにしていきたいということです。これまでのところ、良いフィードバックが得られており、現状のようにアドオン的に使える形は成功していると考えています。ただし繰り返しになりますが、これまでと同様に、1年に1回ぐらいのペースでメジャー・リリースとして大きなパッケージも提供していく予定です。

Windows Azure関連のそのほかの質問

和やかな雰囲気の中、ScottGuにさまざまな質問が投げかけられた

Windows Azureの日本語ローカライズでは、奇妙な日本語がたまにあります。ですので、その言語リソースをオープンソース化して、わたしたちが翻訳に貢献できるようにはならないのでしょうか?

 あー、なるほど。良い質問ですね。今はありませんが、将来的にはできるかもしれません。

Aspera(アスペラ)」のような、UDPベースの高速ファイル転送の仕組みをマイクロソフト自身が提供する計画はないのでしょうか?

 AsperaとはWindows Azureメディア・サービスのパートナーとして密接に協力をしており、Windows Azureと深く統合させようとしています。メディア関連も含めてさまざまなファイルがアップロードできるようになる予定です。なおAsperaを使えば、毎秒数Gbytesレベルのスピードでアップロードが可能になります。

Windows Azureテーブル・ストレージ(Table Storage)には、新機能が追加されない状態が長く続いていますが、例えばセカンダリ・インデックス(Secondary Index: 二次索引)などの機能が欲しいです。

 セカンダリ・インデックスについては、残念ながらもう少しお待ちください。ストレージ・エミュレータの方は間もなく改善されます。具体的には、運用中のサービスに関係なく、テストしたりできるようになります。現在、ストレージ・チームはIaaS用の最適化に忙しいのですが、そのおかげで、ストレージの容量や性能は向上しています。それが終われば、ストレージの新機能を追加していくことになります。


 以上の質疑応答で約1時間のラウンド・テーブルは時間切れとなった。終始、和やかな雰囲気で盛り上がった。また同様のチャンスがあることを願い、次回のラウンド・テーブルを楽しみにしたい。

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