米フェイスブックが主導するOpen Computeプロジェクトは、サーバ機やキャビネットなど、データセンター内のあらゆるハードウェアを利用者自らが設計していこうという取り組みだ。その日本における組織が、1月17日に設立された。
クラウド・ビジネス・アライアンス 、Agile_Cat、データホテル、クラウド利用促進機構は1月17日、Open Computeプロジェクトの活動に日本から貢献する「オープンコンピュートプロジェクトジャパン」を設立したと発表した。
Open Computeプロジェクトは、米フェイスブックが始めたもの。2011年4月、同社はPUE 1.07を実現するデータセンターを建設したと発表した。このPUE値達成に当たっては、データセンターレベルでは外気冷却を全面的に採用し、配電設計を工夫するとともに、サーバ機についてはAMD、インテルのCPUそれぞれのためのマザーボード、これらに共通なサーバ機のシャーシおよび電源装置、サーバキャビネット、バックアップバッテリユニットなどを、すべてカスタム設計した。
フェイスブックはこれらの設計仕様をオープンソース・ドキュメントとして公開(@ITではこれを「Facebook最新データセンターの中身」という記事で詳細に紹介した)。同時に、データセンター運営事業者やサービス提供者自らが、ハードウェアの設計を主導していくための、オープンなコミュニティとしてOpen Computeプロジェクトを発足した。
オープンコンピュートプロジェクトジャパンは、Open Computeプロジェクトの活動に賛同し、日本市場でその存在意義を広報するとともに、日本からの提言も行うという。具体的にはまず、技術文書を和訳して同プロジェクトのサイトに掲載。また、日本からのOpen Compute Projectへの貢献について議論を開始するという。
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