2013年1月16日、エンジニアたちが集うトークライブイベント「TechLION vol.11」が開催された。今回のレポートでは、「自分をプログラミング言語に例える」というお題に答えた5人の技術者の回答をみていく。
2013年1月16日、エンジニアたちが集うトークライブイベント「TechLION vol.11」が開催された。今回のゲストは、1月生まれの技術者たちだ。イベントでは、「2013年、この技術/サービスがくる!」「関わったプロジェクトがまさかの大炎上! さあ、どうする?」といったいくつかのテーマを挙げ、集まった技術者5人がそれぞれの意見を述べた。その中から、「自分をプログラミング言語に例えるなら何?」というお題に答えた5人の技術者の回答をレポートする。
日本PHPユーザ会の廣川類氏は、自分をプログラミング言語に例えるならば「PHP 1.0」だという。廣川氏は、「シンプルでかわくて小さいもの」が好きだからだそうだ。今のPHP 5.4は数MBにもなり、巨大になってしまっている。しかし、1995年ごろのPHP 1.0だと、かわいくて、ソースコードも半日あれば読める。「勉強できるし、楽しめるのが、昔のPHPのいいところ」と話す。
SRA OSS, Inc. 日本支社の稲葉香理氏は、「C言語」だという。「汎用的だが、何が得意というわけではない。良い言い方をすれば、クラシックで何でもできてしまう感じ」と語る。また、厳密にはプログラミング言語とは言えないが、「シェルスクリプト」も自分っぽさを表すものだという。「いろいろな便利なツールがあって、それをぱっと組み合わせて使う。そんな感じが自分っぽい」と話した。
びぎねっとの宮原徹氏は、「Cに憧れるPascal」と自身を例えた。宮原氏は、普段の性格は「ウエーーイ!」という雰囲気だが、実は結構細かい面もあるという。宮原氏は、もともと法学部だったためプログラミングの勉強をしたことがなかったが、大学時代に草の根BBSを運営しており、そのときに使っていたKTBBSがTurbo Pascalで書かれていたことがきっかけでプログラミングを始めたという。Pascalは「適当でいいよー!」と言われる割には、きちんと宣言しなければ動かなかったりする。そういう意味で、なかなかCっぽくもなりきれないところを、「Cに憧れるPascal」と表現した。
クルキューズの川崎有亮氏は、「JavaScript」と例える。JavaScriptは、そこそこ早くて、適当に書いてもある程度動く。川崎氏は「すごく速かったり、すごく遅かったり、かゆいところに手が届いたり、使えないところがあったり、そういうところが好き」と自分を重ね合わせた。
エビイの米林正明氏は、「Java」であると答える。体育会系で、「できないことなんてない! 頑張れば何とかなるだろ!」という性格だ。プログラム界の体育会系を代表する言語がJavaだという。「VMというキャプテンの下、キャプテンのいうことを聞いて、きちんとコンパイルして実行せよ」という、ある種「根性」という意味を込めてのJavaだという。
最後に、筆者も「自分をプログラミング言語に例えると何か」を初心者ながら考えてみた。答えは「JavaScriptのfor文」だ。川崎氏が述べるJavaScriptの性格に加え、for文であると主張するのには理由がある。プログラミング言語は上から下へ、左から右へ読んでいくと習った。しかし、for文は、カッコの中を右から順番に読んでいくではないか。とんがっている。このトンガリが、何か自分と似ているような気がした。
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