Webサイトの互換性テストツール「modern.IE」、古いIEでの動作をチェック問題のありかを指摘、改善方法の提案も

米Microsoftは1月31日、WebサイトがInternet Explorer(IE)などの現代的なブラウザに対応しているかどうかをチェックできる開発者向けのフリーツール「modern.IE」を発表した。

» 2013年02月01日 18時35分 公開
[鈴木聖子,@IT]

 米Microsoftは1月31日、WebサイトがInternet Explorer(IE)などの現代的なブラウザに対応しているかどうかをチェックできる開発者向けのフリーツール「modern.IE」を発表した。「Webを前進させ、Webデベロッパにはテストよりもイノベーションのために時間を使ってほしいという真摯な願い」が込められているという。

 IEはバージョン9から10にかけて完全な刷新を図り、現代的なWeb標準の実装や最先端のパフォーマンス、タッチスクリーン対応などを実現させたと同社は説明する。

 しかしその一方で、古いバージョンのIEを使い続けるユーザーの存在は、デベロッパが自分のサイトをテストする上で問題になっていることも認めると述べ、特にWindows以外の端末ではこの問題が大きいと指摘した。

 modern.IEはこうした問題の解決を支援するため、サイトの使用感を悪化させているコーディングプラクティスをスキャンして探し出す。チェックしたいWebページのURLを入力すると結果が表示され、サイトの更新方法についても提案してくれるという。

 同ツールでチェックできるのは、まず古いバージョンのIEのサポートに起因する問題で、例えば古くなったjQuery Webフレームワークのように、よくありがちな互換性問題を見つけ出し、解決を手助けする。

 また、モバイル、タブレット、大型テレビといったフォームファクターの多様化に対応したWebのベストプラクティスも盛り込み、さまざまなWebブラウザや端末を横断するサイトの構築を支援。さらにタッチ操作やStart ScreenサイトタイルといったWindows 8の新機能を取り入れたサイトの構築についても指南する。

 多様なブラウザとプラットフォームへの対応では、modern.IEから仮想ブラウザテストサイト「BrowserStack」へのアクセスを提供。デベロッパが使っているテストマシンのOSを問わず、Windows版のあらゆるブラウザに対して自分のサイトの互換性をチェックできるようにした。modern.IE経由でBrowserStackにアクセスしたデベロッパには、3カ月の無料サービスを提供する。

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