日本IBMは2月22日、インフラ製品「IBM PureFlex Systems」「IBM Flex System」で、デスクトップ仮想化とマネージドサービスプロバイダ(MSP)向けのソリューションを発表した。また、他社製品との接続のサポートについても強調した。
日本IBMは2月22日、インフラ製品「IBM PureFlex Systems」「IBM Flex System」で、デスクトップ仮想化とマネージドサービスプロバイダ(MSP)向けのソリューションを発表した。また、他社製品との接続のサポートについても強調した。
デスクトップ仮想化については、「推奨アーキテクチャー」、つまり推奨構成を示したドキュメントを提供する。シトリックスの「Citrix XenDesktop」、ヴイエムウェアの「VMware Horizon View(旧VMware View)」、そしてVirtual Bridgesの「Virtual Bridges VERDE(バーデ)」のそれぞれについて導入規模や用途に応じた推奨構成を示したものという。目的は、日本IBMおよび販売パートナーがユーザー企業のためのサイジングを行い、最適な構成を決定する作業にかかる時間を削減すること。また、サイジングミスを防げる効果もある。
中小規模の導入でもコストパフォーマンスが高いとされるVERDEを取り上げているのは1つの特徴だ。VERDEについては、ハイパーバイザにKVMを採用し、インフラ管理には「IBM Flex System Manager」を搭載したパッケージ「仮想デスクトップ・ソリューションVERDE折紙付構成」を、2月15日に別途提供開始しているという。
MSP向けのソリューションでも、「推奨アーキテクチャー」を提供する。こちらの目的は、MSPが遠隔監視、バックアップ、仮想デスクトップ、パッチ管理、ヘルプデスクといったサービスを迅速に提供し、即座に利益に結び付けられるようにすること。個々のサービスに向けてIBMが推奨する同社ソフトウェアの組み合わせも示す。すなわち、サービスを展開するのに必要なハードウェアとソフトウェアを一括した推奨構成を、サイジング情報も含めて提示することになる。複数の仮想化技術やOSに対応しているFlex System Managerを活用できる点が、MSP向けソリューションの特徴の1つという。
日本IBMは同時に、PureFlex SystemおよびFlex Systemのオープン性を強調した。PureFlex Systemではストレージに「IBM Storwize V7000」を採用している。一方で、同社のそのほかのストレージ、「IBM System Storage DS8000シリーズ」や「IBM XIV Storage System」についても、LUNの切り出しなどを含めた作業がFlex System Managerから一元的に実施できるようになったという。
他社の製品、すなわちストレージについてはEMC、ネットアップ、HP、日立、ネットワークについてはシスコ、ブロケード、ジュニパーの製品について、接続を検証し、動作保証を提供していることも、同社は強調している。ストレージでは、V7000を通じた他社製品の接続もサポートしている。
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