新Office 365では、Officeアプリのサブスクリプション版の提供を開始した
日本マイクロソフトは2月27日、Office製品のクラウド版サービス「Office 365」の新バージョンを提供開始した(発表文)。Office 365はWebブラウザで利用するオフィス製品群だが、今回新たにWordやExcel、PowerPointなどのローカルアプリ版Office製品をネット配信で提供するサブスクリプション、「Office 365 ProPlus」の提供を開始した。
Office 365 ProPlusでは、Officeアプリは利用時に自動ダウンロードされるほか、自動アップデートされる。すでにOfficeアプリはWindows 8に対応しているため、PCだけでなくタブレットなど多様なデバイス上で利用できる。利用できるOfficeアプリには、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook、Publisher、Access、Lync、InfoPathが含まれる。クラウド上の管理ポータルからインストールされているデバイス一覧の管理をしたり、旧バージョンのOfficeとの共存環境をサポートする。1ユーザー当たり5つのデバイスまで利用できるライセンス体系となる。
Office 365 ProPlusは、従来のOfficeアプリの「クラウド化」とも言え、Webアプリ版を補うように統合された形だ。日本マイクロソフト社長の樋口泰行氏は、オンプレミスとクラウドを自在に使い分けられる同社製品群について、「ここまで広く選択肢を提供している会社はないのではないか。オンプレミスからクラウド、その組み合わせなど柔軟にできる」と提供形態の柔軟性を強調した。
日本マイクロソフトは新Office 365提供開始に合わせて、販売チャネルを拡充し、Windows 8デバイスとOffice 365の組み合わせなど、デバイスやネットワークを合わせたワンストップサービスのパートナー企業との協業を強化していくという。
このほか新Office 365では、企業内のコミュニケーションを円滑化する“エンタープライズソーシャル”の面で、SharePoint Onlineのほか、企業内TwitterともいうべきYammerや、多拠点間のHDビデオ会議のLync Onlineも提供する。Office 365のWebアプリとして、VisioとProjectも加わった。Project Pro for Office 365は、SharePoint Onlineとの統合により提供されるProject Serverのクラウドサービスも合わせて利用できる。
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