ClouderaがO'Reilly Strataカンファレンスで、Hadoopシステム内の、データ可視化、コントロールにフォーカスしたツールを発表。シンプルに管理ができるようになるという。
米Clouderaは2月26日、米カリフォルニア州で開かれたO'Reilly Strataカンファレンスで、新製品の「Cloudera Navigator」と「Cloudera Enterprise BDR」(Backup and Disaster Recovery)、およびエンド・トゥ・エンドのHadoop管理アプリケーション最新版となる「Cloudera Manager 4.5」を発表した。
新ツールのCloudera Navigatorは、Cloudera Managerを補完するアプリケーションとなる。Cloudera Managerがシステム管理にフォーカスしているのに対し、Cloudera NavigatorはHadoopベースのシステムに保存されたデータの可視化とコントロール強化のニーズに対応した機能を提供する。Clouderaでは、システム管理者やデータ管理者、アナリストなどが、Hadoopシステム内にある大量かつ多様なデータのセキュリティ対策やガバナンス、分析のために必要とする全機能を提供すると説明している。
最初のリリースとなるCloudera Navigator 1.0には、HDFSとHiveおよびHBaseデータアクセスの履歴を保存してインデックス化できる監査機能を搭載。この部分は特に金融機関や医療機関、政府機関など管理規制が厳しい業界の情報セキュリティニーズに対応して開発されたという。
一方、Cloudera Enterprise BDRは、Cloudera Enterprise上に一元管理型のバックアップおよび災害復旧機能を提供し、Hadoopベースシステムで運用しているミッションクリティカルなプロセスとアプリケーションの事業継続を支援する。
エンド・トゥ・エンドのHadoop管理アプリケーション最新版となるCloudera Manager 4.5では、Hadoop管理と採用の一層のシンプル化を図った。異種混在のクラスタ管理機能、SNMPを通じた既存のIT管理ツールとの連携強化などが特徴となる。
Cloudera Navigator、Cloudera Enterprise BDR、Cloudera Manager 4.5とも、Cloudera Enterpriseサブスクリプションの一環として即日提供を開始している。
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