野村総合研究所は3月4日、複数サービス間のID連携を支援するSaaS型ソリューション「Uni-ID PR Express」に、OpenID Connectを用いて「エンタープライズID連携機能」を追加したことを発表した。
野村総合研究所は3月4日、複数サービス間のID連携を支援するSaaS型ソリューション「Uni-ID PR Express」に、「エンタープライズID連携機能」を追加したことを発表した。これにより、企業内で利用しているIDを用いて、外部の事業者が提供するWebサービスにログインし、利用できるようになる。
Uni-ID PR Expressは、OpenIDやOAuthといったプロトコルに対応したID連携ソリューション「Uni-ID」をベースにしたSaaS型サービスだ。ID情報を利用したいと考えるWebサイトに対し、外部のサービス事業者のID情報を受け入れる「リライング・パーティ(RP)」機能を提供する。
エンドユーザーが外部サービス事業者のIDを使ってログインすると、Uni-ID PR Expressによって、氏名などの属性情報がバックエンドでWebサイトに引き継がれるため、ユーザーの手間を省くことができる。Webサイト運営側にとっても、ID/パスワードを自身で管理する必要がなくなり、メンテナンスなどの負荷を減らせることがメリットだ。
新たに追加されたエンタープライズID連係機能は、OpenID Connectを利用したソリューションだ。これにより、別々のIDとパスワードを使い分けることなく、使い慣れた1つの社内IDで、福利厚生や勤怠管理などを提供する外部のWebサービスにログインできるようになる。異なるID連携仕様の違いを吸収できること、SaaS型のクラウドサービスとして提供するため導入負荷が少なくてすむことなども特徴という。
すでに2013年1月から、ベネフィット・ワンが提供する福利厚生サービスでエンタープライズID連係機能を導入。社内IDを用いたシングルサインオンを実現しているという。
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