分散オブジェクトストレージのRiak CSがオープンソースで公開Amazon S3互換、Yahoo! Japanも採用

クラウド向け分散オブジェクトストレージのプラットフォームを実現する「Riak CS」を開発、販売するBashoは、Riak CSをオープンソースとして公開した。

» 2013年03月21日 15時41分 公開
[新野淳一,Publickey]

 クラウド向け分散オブジェクトストレージのプラットフォームを実現するRiak CSを開発、販売するBashoは、Riak CSをオープンソースとして公開したことを明らかにしました。

 ソースコードはすでにGithubにてApache2ライセンスで公開されています

開発言語にはErlangを採用

 Riak CSは、すでにオープンソースとして公開されているNoSQLデータベースのRiakを基盤にした分散オブジェクトストレージで、Amazon S3互換のAPIを備えています。開発には関数型プログラミング言語のErlangも使われており、日本法人のBasho Japanには先月、Erlangに造詣の深い力武健次氏が参加したことも話題になりました

 Bashoによると、Riak CSには次のような特徴があります。

  • フォールトトレラントなストレージ
  • 大規模オブジェクトのサポート
  • Amazon S3互換APIと認証
  • マルチテナント対応とユーザーごとのレポート
  • 容量追加が容易
  • モニタリング機能の充実

 Riak CSのオープンソース化に合わせて商用版となるRiak CS Enterpriseが発表されています。商用版には上記に加え、マルチデータセンター対応のレプリケーション、企業向けサポートなどが用意されています。

 Riak CSの商用版は国内でもYahoo! JapanとIDCフロンティアが商用サービスの基盤として採用を発表しています。

(本記事はPublickeyから許可を得て転載しています。転載元

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