米ブロケードは3月26日(日本時間)、ファイバチャネルスイッチの新製品「Brocade 6520スイッチ」と、管理ツールの新バージョン「Brocade Network Advisor 12.0」を発表した。同社は「Fabric Vision」と呼ぶ技術により、管理の高度化を進めていくという。
米ブロケードは3月26日(日本時間)、ファイバチャネルスイッチの新製品「Brocade 6520スイッチ」と、管理ツールの新バージョン「Brocade Network Advisor 12.0」を発表した。米国では発表時点で、富士通、HP、ネットアップ、およびチャネルパートナーから提供開始済みだという。日本国内でもOEMパートナーおよびチャネルパートナーから、提供が進められている。
Brocade 6520は、大規模SANのコアとして利用するのに適した広帯域・高密度のボックススイッチ。2Uのシャーシに、16Gbpsポートを96個備える。これに対し、前世代の最上位機種であるBrocade 5300は8Gbps×80ポート。インターフェイス速度は2倍となり、さらにポート数でも前世代を上回ることになった。フレームベースのISLトランキングの帯域幅は128Gbpsとなった(Brocade 5300シリーズでは64Gbps)。
ブロケードは、16Gbps接続に対応した第5世代のボックススイッチ製品を展開している。具体的には、「Brocade 6505」(16Gbps×24ポート)「Brocade 6510」(16Gbp×48ポート)を提供開始済みだ。今回発表のBrocade 6520は、高密度な接続環境への適用に向く最上位機種として位置付けられている。
また、ブロケードはOpenStackにおけるファイバチャネル管理ツール「Fibre Channel SAN Zone Manager」を、オープンソース・ソフトウェアとして開発しているという。同社は、4月に開催されるOpenStack Summitで、その詳細設計を提案するとしている。
一方、ブロケードはファイバチャネル環境管理ツールと、第5世代ファイバチャネルスイッチ製品およびそのファームウェアを連携させる機能強化を行った。同社はこれを「Fabric Vision」と呼び、これまでとは異なる次元のファイバチャネル運用環境を実現できるとしている。
ブロケードはこのFabric Visionで、SANの健康状態を把握できるダッシュボード機能、監視しきい値の設定と実際の監視作業を自動化できる機能、別個のツールを使うことなくアプリケーションフローを識別し管理できる機能、導入および運用においてケーブルなどの診断ができる機能を提供していくという。
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