クラウド上のユーザもリソースも「セルフサービス」で管理。米シトリックスがクラウド環境のさまざまな要素を統合管理する製品の最新版を発表。機能拡張のためのSDKやAPIも新しくなっている。
米シトリックスは2013年3月27日(現地時間)、クラウドサービス提供プラットフォームの「CloudPortal Business Manager 2.0」を発表した。エンタープライズシステムないしサービス事業者で同プラットフォームを導入すると、クラウド上のユーザー管理、プロビジョニング、運用などの機能を1つのインターフェイスでまとめて、「Anything-as-a-Service」(XaaS)として社内外に提供できると説明している。
同社発表によると、CloudPortal Business Manager 2.0では主な特徴として、IaaS、クラウド、サードパーティー、ITサービスなどを含むカスタム版のサービスを、シンプルな「セルフサービス」インターフェイスを通じてユーザーに提供できる。
新しいSDKやAPIを活用してプラットフォームを拡張し、IaaSやPaaS、ストレージなどの各種サービスを連携させることも可能だ。ユーザーは可用性、システムの健康状態、パフォーマンス、アカウント状況、料金といった情報を一元的にチェックできる。
同社では、同製品をリリースした背景として、現在のクラウドアーキテクチャでは、いくら弾力性があり十分なリソースプーリングが可能なインフラを構築しても、全ユーザーにとって有意義でアクセスしやすい方法で提供することができていなかったと指摘する。その上で、ビジネスとしてのクラウド運用において、社内外を問わずサービスを業務やエンドユーザーに結び付ける適切なツールセットが必要であるとしている。
CloudPortal Business Manager 2.0では、IaaSの域を超えてアプリケーションやワークロード、サービスをクラウドサービス戦略に取り込み、既存の業務やシステムと連携させたクラウドサービスを社内外で提供できるとしている。
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