デルは5月16日、企業向けファイアウォールアプライアンスの新モデル「Dell SonicWALL SuperMassive 9000シリーズ」を発表した。
デルは5月16日、ファイアウォールアプライアンスの新モデル「Dell SonicWALL SuperMassive 9000シリーズ」を発表した。アプリケーション識別機能も備えた通信事業者向け次世代ファイアウォール「SuperMassive」のセキュリティ技術を、エンタープライズにもたらすものという位置付けだ。
Dell SonicWALL SuperMassive 9000シリーズは、ファイアウォールとVPN、不正侵入防御(IPS)、アンチマルウェアといった複数のセキュリティ機能を提供するアプライアンス製品だ。同社独自のRFDPI(Reassembly-Free Deep Packet Inspection)エンジンにより効率的にパケットを検査して攻撃コードを見つけ出すこと、最大96コアまで拡張可能なアーキテクチャの採用により高いパフォーマンスを実現することなどが特徴だ。
これまでの「SuperMassive 10000シリーズ」は、主に通信事業者やデータセンター向けに提供されてきた。これを、1Uサイズのコンパクトなホームファクタでエンタープライズ向けにパッケージしたものがSuperMassive 9000シリーズとなる。電源やファンなどコンポーネントのホットスワップ対応や電力/冷却効率の向上なども図っている。
これにより、SuperMassive 10000シリーズと、企業向けに提供されてきた「NSAシリーズ E-Class」の間のギャップを埋め、「小さなオフィスから企業の拠点やデータセンターまで、同レベルのセキュリティを提供していく」(米デルソニックウォール ネットワーク・セキュリティ プロダクトマネジメント ディレクター ディミトリー・アイラペトフ氏)という。
SuperMassive 9000シリーズには、「SuperMassive 9200」「SuperMassive 9400」「SuperMassive 9600」の3モデルがある。SuperMassive 9200は24コアを搭載し、ファイアウォールのスループットは15Gbps、IPSやVPNは5Gbps。価格はオープンプライスだが、デルソニックウォールの代理店であるマクニカネットワークスによれば710万円という。また、SuperMassive 9400は最大32コアを搭載し、ファイアウォールのスループットが20Gbps、VPNは10Gbpsで価格は同じく1079万円、SuperMassive 9600はファイアウォールが20Gbps、VPNは11.5Gbpsで価格は1559万円。いずれも「さまざまなセキュリティ機能のパフォーマンスとコネクション数のバランスを取っている」(アイラペトフ氏)という。
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