エンタープライズ向けクラウドサービスを自社環境で展開してきた日立グループが、AWSとの連携を強化する。専用線接続環境などでエンタープライズ要件を担保しながら柔軟なクラウド利用の選択肢を追加する狙いだ。
日立製作所は2013年6月3日、Amazon Web Servicesとの連携を本格的に開始し、クラウド事業を強化すると発表した。発表は、日立製作所および日立ソリューションズ、日立システムズの連名による。
プレスリリースでは、昨今のエンタープライズIT環境の関心がコスト削減から事業成長支援のためのIT活用にシフトしつつあり、迅速な新規事業立ち上げやグローバルでの拠点拡大の動きが増していると指摘、オンプレミス環境に置かれる自社基幹系業務システムとクラウド環境のシステムとの連携ニーズが高まっていることを連携強化の背景とした。
2013年度中に、自社Harmonious Cloudの各種サービスで、AWSが提供する専用線接続サービスである「AWS Direct Connect」に対応するとしている。
併せて、AWS上で利用できるSAP ERPを活用したアプリケーション構築・運用サービスの提供や、自社グループ製品のAWS上での展開を推進していく。
また、AWSを活用した製品・サービスについては、日立グループ内での利用を推進し、自社内での運用ノウハウ蓄積も進めていく予定だ。さらに、2013年4月に発表されたAWS認定技術者制度(関連記事)の認定技術者を2013年度内に200名育成するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.