オープンソースのWebブラウザ「Chromium」の最新版では、次世代ビデオコーデック技術「VP9」への対応機能がデフォルトで有効になる。VP9は「H.264」の代替技術として、Googleが主導する「WebM」プロジェクトが規格策定作業を進めていた。
オープンソースのWebブラウザ「Chromium」の最新版では、次世代ビデオコーデック技術「VP9」への対応機能がデフォルトで有効になることが明らかになった。VP9は米Google主導の「WebM」プロジェクトが、現在普及している「H.264」の代替技術として規格策定作業を進めているオープンソースの技術。「VP8」の次世代版で無償利用でき、6月17日に完成させると予告されていた。
Chromiumのコードレビューページにはこのほど、「VP9をデフォルトで有効にした」というメッセージが掲載された。Googleでエバンジェリストを務めるフランソワ・ボーフォール氏によると、「VP9は圧縮効率が高く、インターネットを介して動画を再生する際に使う帯域幅は、H.264利用時に比べて平均して半分程度で済む」という。
WebMプロジェクトは2013年5月の時点で、Google ChromeやYouTubeでもVP9がデフォルトで有効になる予定だと説明していた。
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