ヒューレット・パッカードは、「HAVEn」と呼ぶ、ビッグデータの解析に向けたソフトウェア群とコンサルティングサービスの提供を開始することを明らかにした。
ヒューレット・パッカード(HP)は、いわゆるビッグデータの解析を目的とするソフトウェア群とそれに関連するコンサルティングサービスの提供を開始することを明らかにした。これらを総称して、「HAVEn」と呼ぶ。
ツールはすでに個別販売しているもので、非構造化データの解析ツール「Autonomy」、構造化データの解析に向けた「Vertica」、セキュリティに関する管理・運用ツール「ArcSight」、物理/仮想環境を問わずITインフラを管理・運用するためのツール「Operations Management」の4種類。構造化データの解析には、Verticaの代わりにオープンソースの「Apache Hadoop」も利用でき、データ解析の自由度を高めたとしている。
今回新たに、各ツールを接続するための「コネクタ」を提供する。例えば、ArcSightとAutonomyを接続するコネクタを利用すれば、ArcSightが出力するデータをAutonomyで解析することが簡単にできるようになる。将来は、HP以外のツールも接続して、そのデータを解析できるようにする予定だ。
さらに、Verticaの機能を一部制限した無償版の「Vertica Community Edition」も新たにダウンロード提供する。解析可能なデータ量が最大1TBに制限されているほかは、有償版と変わらない。本稼働前の試用に利用できる。
一方、コンサルティングサービスとしては、顧客のニーズを聞き取り、解析対象とすべきデータやその解析方法、それを実現するシステムの構築などを提供する。
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