ミラクル・リナックスは6月27日、オープンソースの統合監視ソフトウェア「Zabbix」と「Nagios」からデータを取得し、一元管理できるようにする統合ビューア「Hatohol」を開発し、オープンソースソフトウェアとして公開した。
ミラクル・リナックスは6月27日、オープンソースの統合監視ソフトウェア「Zabbix」と「Nagios」からデータを取得し、一元管理できるようにする統合ビューア「Hatohol」を開発し、オープンソースソフトウェアとして公開した。
ZabbixとNagiosは、サーバやプロセスの稼働状態の監視と障害検知を行い、システムの安定運用を支援するオープンソースソフトウェアで、ともに多くのシステムで採用されてきた。
Hatoholは、複数のZabbixサーバ、およびNagiosサーバからデータを取得して、ZabbixとNagiosをまたいだ環境の一括監視を可能にする表示専用のソフトウェアだ。
ミラクル・リナックスはHatoholを利用するメリットとして、表示機能を集約することで、監視対象に応じて柔軟にZabbixサーバやNagiosサーバを拡張できるようになることを挙げている。また、監視のためのプロセスはバックエンドでそれぞれ独立したサーバで動作するため、ZabbixサーバもしくはNagiosサーバで障害が発生したり、大量のアラートが発生した場合でも、他の監視サーバでの監視には影響を与えない。設定などもそれぞれのZabbix/Nagiosサーバで行うため、監視システムの分散管理が可能という。
ミラクル・リナックスではHatoholのソースコードをオープンソースソフトウェアとしてGithub上で公開するとともに、新たなコミュニティ「Project Hatohol」を設立し、Hatoholの開発および運営を推進していく。
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