Adobe Scoutを使えばデスクトップ、モバイルを問わずFlashコンテンツを簡単に最適化できる。今回はFlash+Scoutによる、Webアプリチューニングのコツを紹介する。
「Adobe Scout」(以下、Scout)は、デスクトップ(Flash Player)とモバイルデバイス(Adobe AIR)の両方に対応しているFlashコンテンツ用のプロファイラで、簡単に使用できます。
Scoutは、Adobe Creative Cloudのメンバーであれば、無償メンバーでも期間限定で利用できます。
Scoutの機能をフルに使用する(Telemetry APIを使用するため)には、Flash Player 11.4以上、または、Adobe AIR 3.4以上のバージョンのコンテンツを必要としますが、これらの条件を満たさないコンテンツに対しても十分にプロファイリングすることができます。
Scoutを起動して、Telemetry未使用(無効)のSWFを実行するだけでプロファイリングは開始されます。Telemetry未使用コンテンツにて使用できるScoutの機能は以下の通りです。
Telemetry未使用のコンテンツに対してもこれだけの機能が使用できます。
Scoutがリリースされる前は、Flash Builderのプロファイラ機能でActionScriptのオブジェクトの使用状況やメモリのスナップショットなどを閲覧することができましたが、Flash Builder駆動であり、かつデバッグ版SWFのみに対して有効などといった多くの制約がありました。
それに比べて、ただ起動しておくだけで全てのSWF(AIR)のセッションを拾って分析するScoutの柔軟性、手軽さは、開発者にとって脅威にすら感じられます(自分で開発したコンテンツでも、第三者が容易にプロファイリングできるため)。
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