リバーベッドテクノロジーは、WANの実効通信速度を向上させるアプライアンス製品「Steelhead CX 255」の販売を、同年第3四半期に開始すると発表した。
リバーベッドテクノロジーは2013年8月19日、MPLS(Multi Protocol Label Switching)方式の専用ネットワーク回線(WAN)の実効通信速度を向上させるアプライアンス製品「Steelhead CX 255」の販売を、同年第3四半期に開始すると発表した。TCPの接続数やWANの伝送速度が異なる4機種をそろえた。WANの両端に設置し、通信データをキャッシュしたり、データの重複排除をしたりするなどによって実効速度を向上させる。
既存の「Steelhead 150」の後継に当たる「Steelhead CX 255 U」は、WANの伝送速度を2倍の2Mbpsとし、TCPの接続数を2.5倍の50にした。既存の「Steelhead 250」の後継に当たる「Steelhead CX 255 L/M/H」は、WANの伝送速度がいずれも6Mbpsで、TCPの接続数はそれぞれ75/150/230である。Steelhead 250のWAN伝送速度は、機種によって異なり、1Mbpsまたは2Mbpsだった。
新たに、マイクロソフトのSharePoint 2013や、Windows Server 2012とWindows 8でファイル共有に用いられるSMB 3.0プロトコルに対応した。例えばSMB 3.0の通信について同社が実施したベンチマークテストによると、Steelhead CX 255を利用すると、同製品を使用しなかったときに比べて実効通信速度は最大60倍、実際のデータ転送量は最大99%削減できたという。
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